名谷に行った。

バスの中で2人のお年寄りの女性が話していたが、しっかりした話振りで驚く程だった。

「もう先も短いし、棺桶に片足突っ込んでるみたい」

「まだまだ。うちの母親は今年97歳だけど、まだ食べてるから元気。100歳になったらお祝いしなきゃね」

「100歳まで生きられるかしら」

「バス、着いたわよ」

そう言って、終点で降りた。


新しい楽譜をコピーしてから練習室に入った。きょうは5人の出席だった。

4重奏の曲を練習していた。すぐに「七夕」と「オナラ」の練習になった。ボールペンでドラムを鳴らし、テンポを取って吹いて貰った。途中でボールペンが分解して飛び散った。仕方なく、ドラムは手で叩いた。

「七夕」は、3連譜と高音を吹く部分の個人練習をした。全員で吹いている時は、はっきり見えない部分がある。初めて全員が順番に吹いた。こうなると、かなり上手くなっていても一人ひとりのやや弱い部分が見えて来る。そこを指摘するとぱっと変わるのが流石に年季が入っていると感心した。

「今までよく分からなかった事がよく分かった」と言われた時は、正直良かったと思った。

「オナラ」も息が合って来たようだ。間奏のリコーダーはとても上手くなっていて、気分が出るようになっていた。途中ドラムの大太鼓を足でペダルを踏んで叩いた。何だかそれが気に入ったようで、どこかで太鼓の音を入れたいと言い出した。結構な事だ。何か思わずやった事がヒントになるのは大いに歓迎である。

後、「街」の楽譜を渡し、少し練習して貰った。私がここに来る時は、せめて1曲は楽譜を用意して、練習して貰いたいと思っている。一人ひとりに上手くなって欲しいと思っているのだ。それでこそ、アンサンブルが光る。3月末頃にこれらの曲を演奏するそうで、来週、またここに来る事になった。


「常盤うどん」で私は冷やしうどんを食べながら、話した。今日は2人から「いかなご」を貰った。晩ご飯が楽しみである。Oさんは次から次へと面白い話をしていたので、聞き手になり頷く側に回った。

「私は色々運転しているけど、年取ると少しずつ減らして行かないとね」

「先ず、口車からね」

何か知らないが、面白かった。話す人のキャラにもかかわる事だろう。

面白い事を言いながら、温泉卵の作り方も教えてくれた。

「私は手抜き料理だから」

「そんな方法があったら、是非やってみたいね」

すると、茶碗か何かに水を入れ、そこに卵を割って入れる。それをレンジに4、5分入れて湯だけを捨てたら出来上がりだと言った。ただ、卵を水で覆いつくして置かないと爆発? するそうだ。

早速やってみようと思った。蒸し器がないので蒸かし芋が出来ないと思っていたが、その方法も教えて貰った。手抜きと言うが、それこそ合理的ではないのかと思ったりした。