何度も何度も練習しても、ちっとも満足に吹く事が出来ない。これでいいと思う事がない。だから、この世は限られていても、果てしのない旅なのだ。そんな道を共に歩いている人がいると思うと心強い。

「どうしたら上手くオカリナが演奏出来るようになるでしょうか。どうしたら心臓が強くなるでしょうか」と、読売新聞の「人生案内」に投稿してみようかな。

「一生懸命、毎日、可能な限り練習しなさい。心臓は、時々取り出してしっかり磨きなさい」と言う返事が来るのが落ちだろう。聞いてすぐ上手くなるなどありえないし、急に強くなる心臓などない。そこに見え隠れするのは、あの怪しげな文字である。「努力」だ。分かっている、分かっている。だけど聞いてみたい。「それしかないよ」と言う答えを聞きたい為に。

今回の人生案内も、そんな所だと思えるような回答だった。



妻子と話をしない夫

50代主婦。夫は最低限の用事以外は、私や子どもたちと話をしません。それなのに他の人とは普通に話をし、短気も起こしません。

私達がいくら話しかけても「知らない」。話し続けるとけんかになり、「出て行け」「お前なんかいらない」と大声をあげます。一度出て行こうとしたら玄関で止められました。その時、夫は2時間話しました。それで踏みとどまりました。

夫はすぐカッとなるので、子どもの進学先や就職先を相談できず、私が決めました。いざという時には子どもの方が頼りになるし、夫の親にも相談に乗ってもらいます。ただ子どもはいつまで家にいるかわからないし、夫の親も高齢。この先、夫と2人になるのが不安。途方もなく寂しくなるでしょう。夫は自身を「あまのじゃく」だと言います。夫とどう向き合ったらいいのでしょう。(福島・K子)



いったいなぜ、ご主人はあなたやお子さんと話すことをこうまで嫌がるのか不可解ですが、その一番肝心の理由がお手紙に書いてないのも不思議ではある。すぐにけんかになるため、そこが不明確なままにここまで来たのでしょうか? とすると、その点をどう明確化するかがポイントでは?

対話の最高のチャンスは、あなたが出て行こうとした時に2時間も話した瞬間だったんでしょう。一体どんな話をしたんですかね。あなたが出て行くのを止めたのだから、説得力があったのでしょうが、形としてはあなたが言いくるめられただけみたいです。

これでは意味がない。対話のために、これをもう一度やるしかないでしょう。今度は毅然とした態度で、しばらく帰って来ないこと。ただし、居場所は明らかにして。必ずご主人は泣きついて来ますから、今回はお子さんやご両親を含めて、あなたがいかに困っているか、将来が不安かを皆で声を合わせて伝える。そう。お子さんや親御さんはあなたの味方ですから、一緒に話し合うことです。

ご主人はあなたに出て行ってほしくない以上、必ず対話の可能性は残っていると信じて勇気を持ってご主人と対座してみて下さい。野村総一郎(精神科医)

3月8日 読売新聞



私もお薦めしますよ、家を出る事を。きっと慌てふためく事でしょうね。楽しみですね。