「京都大は9日、準強制わいせつ容疑で京都府警川端署に逮捕された工学部1年の男子学生(18)を放学(退学)処分にした、と発表した。・・」(3月10日読売新聞)
どんな状況だったかは分からないものの、こうして発表され退学処分を受けた事の代償は、計り知れない。京都大学入学の意味は何だったのだろうか。食物の残滓が、腸の中を逆流する思いだ。
そんなニュースがあるかと思えば、「フランス文化通信省は9日、映画監督の北野武さん(63)に、同国の芸術文化勲章の最高位『コマンドゥール』を授与することを内定した。・・」と言う喜びの記事もある。
また、ギタリストの村治佳織さん(31)のインタビューも載っている。
「ギターの魅力は?」
「指が直接、弦に当たるので、温かみというか、その人が持つ繊細な音が出しやすいことです。それに、音色が大きくないので弾く方も聞く方も集中します。ざわざわした世の中、音を聞き込むということはなかなかない、大切な時間です」。
そして、「核持ち込み『密約』認定」に対して、今日の編集手帳はこう書いた。
「究極の選択」という言葉が流行したのは20年ほど前だろう。雑誌か何かで読んだ川柳を記憶している。<究極の選択 便所か終電か>。どちらをあきらめるか、脂汗を浮かべて思案している。
政治家も脂汗の選択を迫られるときがある。経済学者のガルブレイス氏は<政治とは、悲惨と不快のどちらを選ぶか、という苦渋の選択だ>と述べている。
核持ち込みを巡り、日米間に「密約」や「暗黙の合意」があったとする報告書を外務省の有識者委員会がまとめた。国民に隠し事をする“不快”と、核の抑止力を拒絶した場合に生じかねない安全保障上の“悲惨”とーー密約は苦渋の選択であったに違いない。
一触即発の東西冷戦下、という密約を結んだ当時の事情には理解を寄せるにしても、外交機密とは可能な限りすみやかに主権者たる国民に明かされるべきものであり、今回の検証結果が政権交代の木に実った一つの果実であるのは認めざるを得ない。鳩山政権はさて、これからどういう対米政策をとるのだろう。
北朝鮮の核の脅威や、中国の軍事大国化が懸念されるなかで、よもや“悲惨”の道は選ぶまいが。
(3月10日 読売新聞朝刊より)
難局をどう切り抜けるか、また解決されるかが注目の的だ。
新聞紙面に書籍の新刊書の宣伝広告がある。これも、紙面の紹介の仕方によって読んでみたくなる場合もあるが、昨日と今日の中で読みたいなと思える書籍が3冊あった。
「草原の風の詩」佐和みずえ 西村書店 1575円
「イエスの涙」ピーター・シャビエル著 アートヴィレッジ 1995円
受注センター 〒657-0846神戸市灘区岩屋北町3-3-18
TEL(078)882-9305 FAX(078)801-0006
「四十九日のレシピ」伊吹有喜 ポプラ社 1470円
さて、「人生案内」は他の日にしよう。
どんな状況だったかは分からないものの、こうして発表され退学処分を受けた事の代償は、計り知れない。京都大学入学の意味は何だったのだろうか。食物の残滓が、腸の中を逆流する思いだ。
そんなニュースがあるかと思えば、「フランス文化通信省は9日、映画監督の北野武さん(63)に、同国の芸術文化勲章の最高位『コマンドゥール』を授与することを内定した。・・」と言う喜びの記事もある。
また、ギタリストの村治佳織さん(31)のインタビューも載っている。
「ギターの魅力は?」
「指が直接、弦に当たるので、温かみというか、その人が持つ繊細な音が出しやすいことです。それに、音色が大きくないので弾く方も聞く方も集中します。ざわざわした世の中、音を聞き込むということはなかなかない、大切な時間です」。
そして、「核持ち込み『密約』認定」に対して、今日の編集手帳はこう書いた。
「究極の選択」という言葉が流行したのは20年ほど前だろう。雑誌か何かで読んだ川柳を記憶している。<究極の選択 便所か終電か>。どちらをあきらめるか、脂汗を浮かべて思案している。
政治家も脂汗の選択を迫られるときがある。経済学者のガルブレイス氏は<政治とは、悲惨と不快のどちらを選ぶか、という苦渋の選択だ>と述べている。
核持ち込みを巡り、日米間に「密約」や「暗黙の合意」があったとする報告書を外務省の有識者委員会がまとめた。国民に隠し事をする“不快”と、核の抑止力を拒絶した場合に生じかねない安全保障上の“悲惨”とーー密約は苦渋の選択であったに違いない。
一触即発の東西冷戦下、という密約を結んだ当時の事情には理解を寄せるにしても、外交機密とは可能な限りすみやかに主権者たる国民に明かされるべきものであり、今回の検証結果が政権交代の木に実った一つの果実であるのは認めざるを得ない。鳩山政権はさて、これからどういう対米政策をとるのだろう。
北朝鮮の核の脅威や、中国の軍事大国化が懸念されるなかで、よもや“悲惨”の道は選ぶまいが。
(3月10日 読売新聞朝刊より)
難局をどう切り抜けるか、また解決されるかが注目の的だ。
新聞紙面に書籍の新刊書の宣伝広告がある。これも、紙面の紹介の仕方によって読んでみたくなる場合もあるが、昨日と今日の中で読みたいなと思える書籍が3冊あった。
「草原の風の詩」佐和みずえ 西村書店 1575円
「イエスの涙」ピーター・シャビエル著 アートヴィレッジ 1995円
受注センター 〒657-0846神戸市灘区岩屋北町3-3-18
TEL(078)882-9305 FAX(078)801-0006
「四十九日のレシピ」伊吹有喜 ポプラ社 1470円
さて、「人生案内」は他の日にしよう。