1月が、いってしまった。
行くと往くと逝く、どの漢字を使うのだろうか。「1月はいく」と言われている程、知らぬうちに過ぎ去っている。
2月を迎えたが、これも「2月はにげる」の言葉通り、あっと言う間に過ぎている事だろう。これは2・3日、他の月より短い所為だろうか。それにしても速く過ぎ去る昨今だ。
川原の草の筵に寝転んで、ゆったりと流れる雲を見詰めた遠い思い出は、もう取り戻す事は出来ない。窓の外の動かぬ景色を眺めようとすると、乗用車やバイクの音が流れては消える。
「退職をしたら1日が過ぎるのが遅くて、どう過ごせばいいか分からない」と言う人もいるというのに、やりたい事は幾らでもあるのだ。
ちょうど2年前のこんな寒い時期だった。そそくさと慌しく過ぎた電車の中での一コマである。何だか可笑しくて、よく思い出してしまう。
朝の通勤電車の中だった。若い母親と二人の男の子が座っていた。一人は学生帽を被った小学1年生だったと思う。デーンと座っていて、「らしくない」姿だった。服装が乱れていて、途中で気づいた母親がそれを直していた。もう一人は3歳位の男の子だった。
ここでは、母親と長男と思しき小一の男の子との会話が面白く、次男? は関係がない。
長男「はよ、2年生になりたいな」
母親「筆算が出来なあかんで。でもな、暗算が出来な、筆算は出来ひんで」
長男「暗算って?」
母親「筆算は縦にするやつで、暗算は横で考えるやつや」
大きな声が暫く続き、3人は須磨で降りて行った。
態度や大声よりも、兎に角吹き出しそうで堪らなかった。母親らしく胸元の乱れを直してやっている姿と、真剣に答えている姿が、寧ろ暗く殺伐とした満員電車の中での一瞬の灯りのようでもあった。
よくよく考えてみると、この母親の答えも瞬時は可笑しかったが、なかなか具体的で分かり易いと思わされた。私ならきっと「頭の中で計算することや」と言ってしまっていただろう。きっとその男の子だったら、「計算って?」と聞き返してきたと思う。
こうしているうちにも、一刻一刻が過ぎていく。時よ止まれと言いたいが、止まってしまったら面白くない。
行くと往くと逝く、どの漢字を使うのだろうか。「1月はいく」と言われている程、知らぬうちに過ぎ去っている。
2月を迎えたが、これも「2月はにげる」の言葉通り、あっと言う間に過ぎている事だろう。これは2・3日、他の月より短い所為だろうか。それにしても速く過ぎ去る昨今だ。
川原の草の筵に寝転んで、ゆったりと流れる雲を見詰めた遠い思い出は、もう取り戻す事は出来ない。窓の外の動かぬ景色を眺めようとすると、乗用車やバイクの音が流れては消える。
「退職をしたら1日が過ぎるのが遅くて、どう過ごせばいいか分からない」と言う人もいるというのに、やりたい事は幾らでもあるのだ。
ちょうど2年前のこんな寒い時期だった。そそくさと慌しく過ぎた電車の中での一コマである。何だか可笑しくて、よく思い出してしまう。
朝の通勤電車の中だった。若い母親と二人の男の子が座っていた。一人は学生帽を被った小学1年生だったと思う。デーンと座っていて、「らしくない」姿だった。服装が乱れていて、途中で気づいた母親がそれを直していた。もう一人は3歳位の男の子だった。
ここでは、母親と長男と思しき小一の男の子との会話が面白く、次男? は関係がない。
長男「はよ、2年生になりたいな」
母親「筆算が出来なあかんで。でもな、暗算が出来な、筆算は出来ひんで」
長男「暗算って?」
母親「筆算は縦にするやつで、暗算は横で考えるやつや」
大きな声が暫く続き、3人は須磨で降りて行った。
態度や大声よりも、兎に角吹き出しそうで堪らなかった。母親らしく胸元の乱れを直してやっている姿と、真剣に答えている姿が、寧ろ暗く殺伐とした満員電車の中での一瞬の灯りのようでもあった。
よくよく考えてみると、この母親の答えも瞬時は可笑しかったが、なかなか具体的で分かり易いと思わされた。私ならきっと「頭の中で計算することや」と言ってしまっていただろう。きっとその男の子だったら、「計算って?」と聞き返してきたと思う。
こうしているうちにも、一刻一刻が過ぎていく。時よ止まれと言いたいが、止まってしまったら面白くない。