お母さん

越沼 友喬

「ただいま」って言うと
「おかえり」って走ってくる
ぼくをぎゅっとだきしめて
「学校でがんばったいいにおいがする」っていう
だからぼくは走って帰ってくる

(東京都杉並区・高井戸小4年) 2010.1.22 読売新聞


今日はこれだけで転載して、コメントなしで終わろうと決心していた。最高に短くて素敵なブログになっていた事だろう。でも、駄目だった。そんな事が出来る位なら、飽きもせず、長い長い文章になる筈がない。なんでだろ?

素直ないい子どもだ。そして、素敵なお母さんだ。小学校4年生など、とても多感な学齢だ。これが子育ての当たり前の姿だと思うが、今はこれが理想でもなく、抵抗の眼で見られる程、特別な関係のように感じる人も少なくないと思う。


お母さん(改作)

          オカリナの詩

「ただいま」って言うと
黙ったまま振り向いてもくれない
僕が2階に上がろうとする後から
「宿題は? 勉強しなかったら遊ばせないよ」っていう
だからぼくは今日もがっかりしながら帰ってくる



越沼君のお母さんの素敵な所は5つある。

1.「ただいま」と言うと「おかえり」と返事をしてくれるところ。きっと明るい声ですぐに応えてくれているだろうと思う。

2.息子に向かって走って行くところ。もうこれだけで胸が締め付けられます。ムネキュンってやつね。

3.そして抱きしめてくれる。正に恋人が母ちゃんだ。

4.「学校でがんばったいいにおいがする」。こんなことなかなか言えないのに、それが自然に出て来るなんて、絶対会ってみたいと思う。「学校頑張った?」なんて聞いていないし、「勉強しないと賢くならないよ」なんて言っていない。子どもは嬉しくてたまらないだろう。

5.我が子をとても愛している事が感じられる。母性丸出しなんかじゃなくて、素敵な教育者だ。

だから、お母さんに会いに、ひたすら走って帰ってくるのだ。母親の温かい胸の中に安心して飛び込んで来る。きっとこのお母さんも、そんな風にして育てられたのだと思った。

私には出来なかった事だ。だけど、頭の中では当たり前の事。でも現実には理想の姿だ。


さて、この辺で止めて、ブログで疲れる前に、今からオカリナの、練習らしい練習をしよう。