7時に携帯が鳴り、もうちょっと寝ていたいと思ったが、ほんの少しの間を置いて腹に力を入れて起き上がった。

コーヒーを入れてテレビの置いてある部屋に行き、ラジオのスイッチを入れた。

マシンヌン キムチチゲルル モッコ シッポヨ.
(おいしいキムチ鍋が食べたいです。)


昨夜「ポギキムチ」を食べて、恐ろしく辛く感じた事を思い出した。今までキムチを辛過ぎると感じた事はなかったのに。梅酒を飲んで、芋焼酎を飲んで・・、それだけだったのに。年を取ると、味覚は七色に変化するのだろうか。


部屋がトーマスのおもちゃでごった返している。トーマス。ジェームス。ドナルド。パーシー。ベン。スペンサー。そうそう、ついこの前トイザラスで一緒に行って買ってきたのがあった。トビーだ。確か36種類が売られている。大人でも面白いと思うが、一つの定価が税込みで2520円もする。トイザラスでは2000円を少し切るけれど。それにしたって全部揃える訳には行かない。この辺で、仕入れストップだ。

炬燵の上にはエリック・カールの「はらぺこあおむし」の絵本が乗っている。何と羨ましい事か。はらぺこでもいいから、こんな可愛い青虫になりたい。りんご、なし、すもも、いちご、オレンジを食べてからが大変。チョコレートケーキとアイスクリームとピクルスとチーズとサラミとぺろぺろキャンディーとさくらんぼパイとソーセージとカップケーキとすいかを食べるんだから、その晩あおむし君お腹が痛くて泣いたんだって。もう、ぶくぶく太って私と一緒。

でも、あおむし君はさなぎになって次に美しい蝶になるんだから、あおむし君と私とは大違いだ。私は永遠の太っちょ芋虫だ。芋焼酎飲んでたら、芋虫になるのは当然だ。

「あっ、ちょうちょ!」 あおむしが きれいな ちょうに なりました。


朝8時30分になっていなかったけれど、突然赤ちゃんがやって来た。孫が起きたらやきもちを焼くといけないので、その対策を考えないといけない。ただ、孫の方にどんどん関わってやればいい事なのだ。

タイミングがいいと言おうか、赤ちゃんが来たので、今日の編集手帳を載せておこう。


2010.1.5 編集手帳

花が咲く、の<咲>という字には「わらう」の意味がある。漢和辞典によれば、中国ではもっぱらこちらの意味で用いられたらしい。日本では「鳥鳴き、花笑う」と言う慣用句から、花のひらく意味に転用されたという。

テレビの正月番組を見ても、街を歩いても、<咲>の字が似合う笑顔には出くわさなかったが、きのう、年末年始の新聞を整理していて東京版に見つけた。

お母さんのおなかの中で赤ちゃんが微笑している。聖心女子大の川上清文教授を中心とする研究チームが、超音波診断装置を使って撮影に成功したという。

23週と1日目の胎児で、約3分間に計6回、1回あたり平均4.7秒の微笑を見せた。外的な刺激と無関係に表れる「自発的微笑」で、人の笑顔やおもちゃなどに反応する「社会的微笑」とは区別される。自発的微笑は新生児にもみられるが、胎児で確認されたのは初めてという。

生まれてくるのが待ち遠しくて口もとがついほころびた、写真はそんなふうにも見える。胎児が仏頂面をするような新年ではいけない。小さな一輪の花に、いいおみくじを引いたような気分を味わっている。



みんなテレビの周りに集まって、孫と一緒に名作アニメシリーズ「トムとジェリー」のDVDを観ている。1950年から1951年の作品と言うから、蓄音機が出て来て、沢山の針が窪みに入れられたりしている。ジェリーがその針の中に落ちる所を観たが、何でこんなに針があるのかと言う疑問を持った夫婦に、説明をした。

「昔は針の先がすぐにちびるから、そのたんびにねじを捻って、取り替えなければならなかったからね」

「へー」

と驚いていたが、私は驚かない。時が随分流れていた事を実感した。