工藤直子さんの詩を「こどものころに みた空は」から書き写して、鑑賞したり昔の自分を思い返したりしてみよう。先ず、目次の前にあるタイトルなしの詩から。
ひとはみな
みえないポケットに
こどものころに みた 空の ひとひらを
ハンカチのように おりたたんで
入れているんじゃなかろうか
そして
あおむいて あくびして
目が ぱちくりしたときやなんかに
はらりと ハンカチが ひろがり
そこから
あの日の風や ひかりが
こぼれてくるんじゃなかろうか
「こどものじかん」というのは
「人間」のじかんを
はるかに 超えて ひろがっているようにおもう
生まれるまえからあって
死んだあとまで つづいているようにおもう
おしっこ
おしっこの ゆめをみて めがさめました
よる おしっこに いくときは
おかあさんに きてもらいます
おかあさんは そとに たっています
おかあさん いる? と よぶと
はいはい ここにいるよ と へんじします
こおろぎが いっぴき ないていました
おかあさん こおろぎ と いったら
あきだねえ と いいました
わたしは くちが つぎつぎに しゃべって
とまりません なんでかなあ
ねどこに はいると おかあさんは
おおきな くちで あくびをしました
おかあさん おかあさん と いうと
あくびしながら はいはい はいはい と
へんじして くれました
昔の便所(トイレなんて言わないし、年寄りは雪隠なんて言っていた)は少し遠くにあったり、外にあったりしていたので薄暗いし、子どもは怖かったのだ。今のように水洗トイレなんてもんじゃないし、だから遠くに作ってあって、ついて行って貰わないとね。
昨日孫が来て、今日は赤ちゃんが帰る。
はい、おしまい。
ひとはみな
みえないポケットに
こどものころに みた 空の ひとひらを
ハンカチのように おりたたんで
入れているんじゃなかろうか
そして
あおむいて あくびして
目が ぱちくりしたときやなんかに
はらりと ハンカチが ひろがり
そこから
あの日の風や ひかりが
こぼれてくるんじゃなかろうか
「こどものじかん」というのは
「人間」のじかんを
はるかに 超えて ひろがっているようにおもう
生まれるまえからあって
死んだあとまで つづいているようにおもう
おしっこ
おしっこの ゆめをみて めがさめました
よる おしっこに いくときは
おかあさんに きてもらいます
おかあさんは そとに たっています
おかあさん いる? と よぶと
はいはい ここにいるよ と へんじします
こおろぎが いっぴき ないていました
おかあさん こおろぎ と いったら
あきだねえ と いいました
わたしは くちが つぎつぎに しゃべって
とまりません なんでかなあ
ねどこに はいると おかあさんは
おおきな くちで あくびをしました
おかあさん おかあさん と いうと
あくびしながら はいはい はいはい と
へんじして くれました
昔の便所(トイレなんて言わないし、年寄りは雪隠なんて言っていた)は少し遠くにあったり、外にあったりしていたので薄暗いし、子どもは怖かったのだ。今のように水洗トイレなんてもんじゃないし、だから遠くに作ってあって、ついて行って貰わないとね。
昨日孫が来て、今日は赤ちゃんが帰る。
はい、おしまい。