西宮市民会館アミティホールで「リム・ユヒャン&青木千恵子ジョイントコンサート」が開かれた。午後1時15分から3時45分までのピアノ演奏だ。
ショパン:ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2(リム・ユヒャン)
ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66(リム・ユヒャン)
ショパン:バラード 第1番 ト短調 作品23(リム・ユヒャン)
ショパン:ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53「英雄」(リム・ユヒャン)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57「熱情」(青木千恵子)
【休憩20分】
モーツァルト:きらきら星変奏曲 ハ長調 K.265(リム・ユヒャン)
ショパン:エチュード 第3番 ホ長調 作品10-3「別れの曲」(リム・ユヒャン)
ラフマニノフ:プレリュード 嬰ハ短調 作品3-2「鐘」(青木千恵子)
リスト:愛の夢 第3番 S.541-3(青木千恵子)
ショパン:スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31(青木千恵子)
リスト:ラ・カンパネラ 嬰ト短調 S.141-3(リム・ユヒャン)
リスト:コンソレーション 第3番 変ニ長調 S.172-3(リム・ユヒャン)
リスト:ハンガリー狂詩曲 第6番 変ニ長調 S.244-6(リム・ユヒャン)
ステージ衣装は矢張り花を添える。出入りする度に換えていたので、3回ずつ衣装換えをした事になる。
銑い蓮¬椶砲眩やかなブルーのドレス。イ蓮緋色。ΝГ蓮⊃捨弌─銑は、薄緑。~は、紫色のチマの下に赤色のチマが透けているので、全体は赤紫色に見えるチマ・チョゴリだ。上は黒字に沢山の花があしらってある。胸から垂らした帯は黄色だ。美しい色彩である。そのままアンコールでユヒャンさんが弾いた後、青木さんは薄いオレンジ色の衣装で出て来て、連弾をした。
ピアノの演奏会など特に聴きに行った事のなかった私が、2・3年前から努めて聴くようになった。その後
リム・ユヒャンさんのファンになった。オカリナではピアノ伴奏をして貰っているので、その所為で興味があるのかも知れない。ユヒャンさんが韓国人だからだとも思うし、上手いからと言う事もある。
これらの曲達が聴き慣れて来ると何度でも聴きたくなるから不思議だ。「英雄」のあの左手の部分。「ラ・カンパネラ」のカタカタと鳴らす高音部等、親しみにすら変わって来るのを覚える。
アンコール曲でユヒャンさんは「アリラン」を弾いた。周りはさらに暗くなり、スポットライトが浴びせられた。グランドピアノとチマ・チョゴリを着た一人の無心にピアノを弾く女が浮き立った。この「アリラン」、CDにならないものか・・。
次は二人の連弾で、ブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」を弾いて終わった。
青木さんの弾く「熱情」は初挑戦で、練習では27分かかるそうだ。ピアノを弾く人達の脳内構造はどうなっているのかと思う。
インタビューでの二人の言葉を引用してみよう。
先ず、ジョイントコンサートに向けての心境から。
リム 子育てと演奏活動を両立させるのは大変ですが、子どもを私の両親に見てもらっている間、今まで以上に密度の濃い練習をするように心掛けています。「限られた時間で予定した練習内容をやりとげる」という強い気持ちで取り組んでいます。
ピアノ椅子の背もたれと、私の背中の間に子どもを座らせて練習をしていた時、背中が重く感じたので後ろを見ると、子どもが背中に寄り掛かり、スヤスヤ眠っているんです。「こんな状況でも、子どもは眠ることができるんだなあ」と感心し、「何と可愛いんだろう!!」と思いました。
青木 今の自分には考えられない話です(笑い)。子どもが生まれると、自分の時間をつくることの大変さがわかりました。
私は今、健康と体力面でいつも以上に気を使っています。ピアノ以外で余計なことが起こらないよう、密度の濃い練習ができるように心掛けています。落ち着いた精神状態で、日々の練習成果を本番で出せるように励んでいます。
初めてのリサイタル(2005年5月7日)でリムさんは・・。
リム 緊張の連続で、「こんな状態で本番を迎えることができるのか」と後悔し、涙を流しながら弾いていたこともあります。でも、苦しさや辛さを乗り越え、本番をしっかり努めることができた時の充実感と満足感、達成感は、予想をはるかに超えるほど大きなものでした。
チマ・チョゴリに就いては、こう言っている。
リム チマ・チョゴリを着て舞台に出た瞬間、「わぁ~」とどよめきが起こり、それがすごい快感です。チマ・チョゴリを着なかった時は「楽しみにしていたのに」と言われるほどです。母に借りたりしていますが、最近は「目でも楽しんでほしい」という気持ちが強くなり、自前のチマ・チョゴリを増やしてきています。私もいろんなチマ・チョゴリを着るのが楽しみで、どのコンサートにどの衣装を着たのかをノートしています。そして、両親に「あの~」と言って(笑い)。
青木さんの言った言葉は、大変参考になる。
青木 私は「一音入魂」「一節入魂」の熱い思いを込め、「熱情」を一途に、心を込めて演奏したいと思っています。お客さんの心に響き、胸が沸き立ち、元気と勇気が出るような演奏ができれば嬉しいです。・・また、お客さんの心理を踏まえた演奏も心掛けています。お客さんが一番聴きたい音、待っていたフレーズを大事に思って演奏します。「印象に残るのはたった一音、ワンフレーズだけ」という松田さんの指摘はとても新鮮でした。聴き手が大事に思っている一音、ワンフレーズに演奏家の情熱を注いでいくことの大切さを今回、身をもって体験したいと願っています。
リムさんの弾かず嫌いとは何か。
リム 以前はリストが断然好きでしたが、最近はショパンを弾き込むにつれ、「やっぱりショパンはいいなあ」と思うようになりました。これまで「弾かず嫌い」でしたが、今はショパンの音楽の魅力や価値を素直に受け入れられるようになりました。
CDを聴いていて、「バラード第1番」の第2主題が流れてくると毎回、引き込まれている自分に気づきました。「私をかき立てる何かがある」と思って調べると、フジコ・ヘミングさんのCDでした。神戸国際会館でフジコさんの「ラ・カンパネラ」を聴いた時に「私も弾こう!!」と思ったり、いつもきっかけを与えてくれるのがフジコさん。「バラード第1番」は一番緊張すると思いますが、気持ちを込めて演奏したいと思います。
二人の簡単な略歴も記しておきたい。
リム・ユヒャン
1978年、神戸市長田区生まれの在日韓国人。現在、神戸市須磨区在住。大阪音楽大学音楽部ピアノ専攻卒業。好きな作曲家はバッハ、ベートーヴェン、リスト。好きな作品はリスト「ラ・カンパネラ」。リスト演奏が好きな新進ピアニスト。
青木千恵子
1976年、西宮市生まれ。ピアノを4歳から始める。兵庫県立西宮高等学校音楽科を経て、大阪音楽大学音楽学部ピアノ専攻卒業。好きな作曲家はショパン、シューマン、ドビュッシー。好きな作品はショパンのピアノ・ソナタ第2番「葬送」、シューマンの「謝肉祭」。好きなピアニストはアルゲリッチとラローチャ。
こうして、素晴らしい至福の一時は、流れるように終わってしまった。
ブログを書いている間中、フジコ・ヘミングのCDが何回回転しただろうか。今、ショパンの「英雄」が威勢よく巡り、私の心を痺れさせている。
さあ、オカリナ、オカリナ、オカリナだ。「トルコ行進曲」が待っている。
ショパン:ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2(リム・ユヒャン)
ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66(リム・ユヒャン)
ショパン:バラード 第1番 ト短調 作品23(リム・ユヒャン)
ショパン:ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53「英雄」(リム・ユヒャン)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57「熱情」(青木千恵子)
【休憩20分】
モーツァルト:きらきら星変奏曲 ハ長調 K.265(リム・ユヒャン)
ショパン:エチュード 第3番 ホ長調 作品10-3「別れの曲」(リム・ユヒャン)
ラフマニノフ:プレリュード 嬰ハ短調 作品3-2「鐘」(青木千恵子)
リスト:愛の夢 第3番 S.541-3(青木千恵子)
ショパン:スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31(青木千恵子)
リスト:ラ・カンパネラ 嬰ト短調 S.141-3(リム・ユヒャン)
リスト:コンソレーション 第3番 変ニ長調 S.172-3(リム・ユヒャン)
リスト:ハンガリー狂詩曲 第6番 変ニ長調 S.244-6(リム・ユヒャン)
ステージ衣装は矢張り花を添える。出入りする度に換えていたので、3回ずつ衣装換えをした事になる。
銑い蓮¬椶砲眩やかなブルーのドレス。イ蓮緋色。ΝГ蓮⊃捨弌─銑は、薄緑。~は、紫色のチマの下に赤色のチマが透けているので、全体は赤紫色に見えるチマ・チョゴリだ。上は黒字に沢山の花があしらってある。胸から垂らした帯は黄色だ。美しい色彩である。そのままアンコールでユヒャンさんが弾いた後、青木さんは薄いオレンジ色の衣装で出て来て、連弾をした。
ピアノの演奏会など特に聴きに行った事のなかった私が、2・3年前から努めて聴くようになった。その後
リム・ユヒャンさんのファンになった。オカリナではピアノ伴奏をして貰っているので、その所為で興味があるのかも知れない。ユヒャンさんが韓国人だからだとも思うし、上手いからと言う事もある。
これらの曲達が聴き慣れて来ると何度でも聴きたくなるから不思議だ。「英雄」のあの左手の部分。「ラ・カンパネラ」のカタカタと鳴らす高音部等、親しみにすら変わって来るのを覚える。
アンコール曲でユヒャンさんは「アリラン」を弾いた。周りはさらに暗くなり、スポットライトが浴びせられた。グランドピアノとチマ・チョゴリを着た一人の無心にピアノを弾く女が浮き立った。この「アリラン」、CDにならないものか・・。
次は二人の連弾で、ブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」を弾いて終わった。
青木さんの弾く「熱情」は初挑戦で、練習では27分かかるそうだ。ピアノを弾く人達の脳内構造はどうなっているのかと思う。
インタビューでの二人の言葉を引用してみよう。
先ず、ジョイントコンサートに向けての心境から。
リム 子育てと演奏活動を両立させるのは大変ですが、子どもを私の両親に見てもらっている間、今まで以上に密度の濃い練習をするように心掛けています。「限られた時間で予定した練習内容をやりとげる」という強い気持ちで取り組んでいます。
ピアノ椅子の背もたれと、私の背中の間に子どもを座らせて練習をしていた時、背中が重く感じたので後ろを見ると、子どもが背中に寄り掛かり、スヤスヤ眠っているんです。「こんな状況でも、子どもは眠ることができるんだなあ」と感心し、「何と可愛いんだろう!!」と思いました。
青木 今の自分には考えられない話です(笑い)。子どもが生まれると、自分の時間をつくることの大変さがわかりました。
私は今、健康と体力面でいつも以上に気を使っています。ピアノ以外で余計なことが起こらないよう、密度の濃い練習ができるように心掛けています。落ち着いた精神状態で、日々の練習成果を本番で出せるように励んでいます。
初めてのリサイタル(2005年5月7日)でリムさんは・・。
リム 緊張の連続で、「こんな状態で本番を迎えることができるのか」と後悔し、涙を流しながら弾いていたこともあります。でも、苦しさや辛さを乗り越え、本番をしっかり努めることができた時の充実感と満足感、達成感は、予想をはるかに超えるほど大きなものでした。
チマ・チョゴリに就いては、こう言っている。
リム チマ・チョゴリを着て舞台に出た瞬間、「わぁ~」とどよめきが起こり、それがすごい快感です。チマ・チョゴリを着なかった時は「楽しみにしていたのに」と言われるほどです。母に借りたりしていますが、最近は「目でも楽しんでほしい」という気持ちが強くなり、自前のチマ・チョゴリを増やしてきています。私もいろんなチマ・チョゴリを着るのが楽しみで、どのコンサートにどの衣装を着たのかをノートしています。そして、両親に「あの~」と言って(笑い)。
青木さんの言った言葉は、大変参考になる。
青木 私は「一音入魂」「一節入魂」の熱い思いを込め、「熱情」を一途に、心を込めて演奏したいと思っています。お客さんの心に響き、胸が沸き立ち、元気と勇気が出るような演奏ができれば嬉しいです。・・また、お客さんの心理を踏まえた演奏も心掛けています。お客さんが一番聴きたい音、待っていたフレーズを大事に思って演奏します。「印象に残るのはたった一音、ワンフレーズだけ」という松田さんの指摘はとても新鮮でした。聴き手が大事に思っている一音、ワンフレーズに演奏家の情熱を注いでいくことの大切さを今回、身をもって体験したいと願っています。
リムさんの弾かず嫌いとは何か。
リム 以前はリストが断然好きでしたが、最近はショパンを弾き込むにつれ、「やっぱりショパンはいいなあ」と思うようになりました。これまで「弾かず嫌い」でしたが、今はショパンの音楽の魅力や価値を素直に受け入れられるようになりました。
CDを聴いていて、「バラード第1番」の第2主題が流れてくると毎回、引き込まれている自分に気づきました。「私をかき立てる何かがある」と思って調べると、フジコ・ヘミングさんのCDでした。神戸国際会館でフジコさんの「ラ・カンパネラ」を聴いた時に「私も弾こう!!」と思ったり、いつもきっかけを与えてくれるのがフジコさん。「バラード第1番」は一番緊張すると思いますが、気持ちを込めて演奏したいと思います。
二人の簡単な略歴も記しておきたい。
リム・ユヒャン
1978年、神戸市長田区生まれの在日韓国人。現在、神戸市須磨区在住。大阪音楽大学音楽部ピアノ専攻卒業。好きな作曲家はバッハ、ベートーヴェン、リスト。好きな作品はリスト「ラ・カンパネラ」。リスト演奏が好きな新進ピアニスト。
青木千恵子
1976年、西宮市生まれ。ピアノを4歳から始める。兵庫県立西宮高等学校音楽科を経て、大阪音楽大学音楽学部ピアノ専攻卒業。好きな作曲家はショパン、シューマン、ドビュッシー。好きな作品はショパンのピアノ・ソナタ第2番「葬送」、シューマンの「謝肉祭」。好きなピアニストはアルゲリッチとラローチャ。
こうして、素晴らしい至福の一時は、流れるように終わってしまった。
ブログを書いている間中、フジコ・ヘミングのCDが何回回転しただろうか。今、ショパンの「英雄」が威勢よく巡り、私の心を痺れさせている。
さあ、オカリナ、オカリナ、オカリナだ。「トルコ行進曲」が待っている。