色んなブログがあるもので、あちこち見まくっていたら、或る温泉が川柳を募集していた。「旅の恥は掻き捨て」の言葉通り、葉書の出し捨てを決め込んだ。

別府湾ロイヤルホテルの露天風呂「日出温泉」で見た朝日の美しさ。波の上を走る一直線の光の帯。思わず立ち尽くす荘厳さ。忘我の境地だった。

「湧く朝日 立ちて見惚れる 露天風呂」

何処が川柳やねん、と言われても私にも分からん。「立ちて見惚れる」の「立ちて」の解釈だが、一糸纏わず呆然と立ち尽くしている姿を想像出来れば、ひょっとして川柳になるかと思ったのだが。季語がないから俳句にはならないだろうけれども。しかし、川柳と言うものは、見てすぐ可笑しさが伝わらないと駄目なのかも知れない。初川柳。書き捨てだ。


火曜日は、エグザスはお休みだ。先日行って自転車を漕いでいたら、否応無く自転車に貼り付けられている文句が目に入った。45分間は、それを見たり、テレビを観たり、ちょっと回りの風景を見たりしたが、矢張りその紙切れが主人公だった。


ホノルルマラソンが
走りきれたら
きっと何が変わる
CHANGE!!

ホノルルマラソン募集してます


「何が」は、明らかに入力ミスだろう。しかし、「が」を「か」にするのか「かが」にするのかが分からない。

「きっと何が変わる」の後に句点がないので、かなり長い間「CHANGE」を「CHANCE」
と思い込んでしまっていた。「きっと何かが変わるCHANNCE」だと。

「きっと何が変わる。」のように句点があれば、このまま「CHANGE」で大丈夫だ。オバマ大統領の言った言葉を意識して書いたと思うが、たったGとCの事でこんなに頭を悩ますのだ。別に「CHANGE」なんて要らないのではないだろうか。

「ホノルルマラソン募集してます」って、ここが募集しているのか。それとも、今ならまだ参加出来ると言う事をアピールしているだけなのか。参加応募の仲介をしてくれると言うのか。

「募集してます」と打ち込むと「してます」の下に波線が付く位で、これも「募集しています」と書いた方がいいのではないかと思った。通じればいいと言う事で済ませると、正しい言葉が益々分からなくなる。

避難でも批判でもない。自転車漕ぎが長いとどうしても、見るものが限られて来る。そうして、それに集中してしまうのだ。おまけに、理屈っぽい人だなと変に詮索されてしまうのでは、元も子もない。

ホノルルマラソンが終われば、この紙は外すだろう。しかし、次に貼られる紙が気になる。



「日出温泉」で佇んだような感動は、文章からは得られないものなのだろうか。只管漕ぎ続ける事の出来る、感動に打ち震えるような文章に出会えないものだろうか。