明石でハングルの講座があることは、前にちょっと書いた。

土曜が実施日で、月4回である。初級と中級があり、同じ講師となっている。「旅行や映画・音楽鑑賞にピッタリな初心者向けのハングル講座です」と唱っているので、15:00~16:30となっている中級の時間に間に合うように、午後2時に家をでた。

まだ夏かと思わせるような暑さで、汗ばんで来る。

バスはすぐ来た。垂水駅で、下りの電車もすぐに来た。垂水→舞子→朝霧→明石。こうして見ると、何と風情のある駅名のことよ! JR明石駅を降りると、南に下った。一つ大きな通りを東に歩く。途中美味そうなたい焼き屋さんがあり、おじさんらしき人がが焼けるのを待っていた。1匹110円。食べたかったが、暑い上に熱いのもと思われ、それは止めにした。

「You might think this summer hot fish.を訳してみ?」
と言われた事はないだろうか。正しい英語? はどうだったか、中学生時代のことで忘れたが、真剣に考えたことを思い出す。アホくさっ。

「言うまいと思えど夏の暑さかな」


10分前に4階に上がり、初級教室が終わるのを待った。フロアーで6人が座っていて、この人達が中級コースを取ってるなと思った。ぞろぞろ出てきたので、講師に体験させて欲しいと言った。ビデオでハングルのテレビ講座を流していた。

「ちょっとコピーをして来ます」
と言って、講師は出ていった。人事のように思っていたが、今日やるテキストの部分を、私のためにコピーしてくれていたのだった。元民族学校教師で、在日韓国人である。

同じように席に着いたが、当てられることはなかった。難しいとも易しいとも思わないが、楽しく学べるだろうとの予感がした。6人が中級クラスを受けていると以前聞いていたが、8人いた。男子は1人。還暦を過ぎた人のようだったが、よく勉強している。あと女性は様々で、74歳の人が最高齢だった。5ケ国語を勉強していると言う、スーパーバーチャンだった。30台、40台、50台とバラバラだ。私の隣に座っていた若い女性は、声は小さいがスラスラと喋る。授業が終わって2人になった時、先生が言っていた。
「あの人は、1年半韓国にいて、最近も3ケ月、韓国に行ってたそうですよ」
と。

上手い筈だし、でも、中級では物足りないんじゃないかと言う気がした。私も留学して、1年は韓国に住んで勉強してみたいと、儚い望みを抱いていたことがあった。家族が許すなら、いつか1ケ月は住んでみたい。留学となると、大学の語学堂で韓国語の授業を受けねばならず、それには日数を要する。

来れば色々勉強になる。ソウルに4つの門があるが、それはよく知られていて、東大門、南大門、西大門がある。北の門は北と言う文字を使わないようにして、「カンファムン」と呼ばれているそうだ。するとこの東、南、西の門は方便上の名で、門を見るとちゃんとした名前があるとのことだった。

今日の内容は、例えば、
「ハングッ シンムヌル イルグル ス イッソヨ?」(韓国の新聞は、読めますか)
「アニヨ,アジッ イルグル ス オプソヨ.」(いいえ、まだ読めません)
と言った簡単なもので、質問に対して「アジッ」を使って答えるものだった。何とか行けそうだと確信し、10月からこの人達と一緒に学習することに決めた。内容は易しくても、聞いたり喋ったりするとなると、また違った意味を持つ。大変である。

誰かが何かで、
「覚えられなかったり忘れたりするんです」
と言っていた。透かさず先生は言った。
「新しいのが入ると、古いのが消えるんですよ」
私に言ってくれたように思った。この教室にしようっと。


帰りに、魚の棚へ行った。元来た道、西へ戻り、北へ歩く。すると明石魚の棚商店街の東側の入り口になる。その手前に、明石銘菓「子午せん」の本店があり、その煎餅には白の砂糖か何かで日本が描かれている。明石は丁度、東経135度。その線は引かれていないが、それを表そうとでもしているかのように、日本が煎餅に取り込まれている。この「子午せん」は、小さな袋に入ったもので、10枚420円である。

2階は茶菓席になっていて、「おはいり膳」(茶そば、笹おこわ、わらび餅)、ひととき膳(茶餅、笹おこわ、あんみつ)が各700円である。勿論密豆やかき氷もあり、この前かき氷を食べた。これから、帰りに寄れる。

魚の棚に入ってすぐに、「味よし」が在り、焼するめを1袋買った。いや、買ってしまった。倍入っているのは量も倍以上と言われ、それにした。買いに来た訳ではなかったのに。

色々な店が在り活気を帯びているが、レボートするのではないので詳しくは書かないし、書けない。

有名な所で、明治初期に創業の「林喜(はやき)」があり、あなごの専門店だ。あなご丼が食べたいが、いつでも食べられる喜びに、胸も腹も膨らむ。

ちょっと西へ行くと鮮魚店があった。タコやタイやタチウオが並んでいる。見事なシルバーの太刀だ。1,000円の値札を横目に過ぎかけると、誰にとはなしに、「2匹で1,500円」と言う声が聞こえた。聞こえたら、後戻りをしない訳にはいかない。

「このタチウオ、1匹では?」
「800円」
若い兄ちゃんが言った。
「どうして食べるのが旨いん?」
「刺身や後は塩焼きかバター焼きだな」
「これ、刺身に切ってくれる?」
「3つに切れ目入れとくわ」
「3枚に下ろしてよ」
「じゃあ、3枚にだけ下ろすから、家で刺身にしてな」
「うん」
「ちょっと時間かかるで」
その位待てる。この通りの活気が、何とも面白い。
「昼網て、いつのもんなん?」
「うーん、11時半に競りがあって、店に並ぶんは1時頃かな」
タコは動いているし、タイはCDのケース2枚半以上のの幅と長さ。1枚1,000円で、800円にすると言う。今は買わないが、いつか絶対に買う。有名な明石鯛だ。天然物が養殖物より安いし、スーパーや普通の魚屋では、とてもこの値段では、無い。


また、元の入り口へと急いだ。途中、たこ焼き屋があった。明石では、そう呼ばない。明石焼と呼ぶ。汁に浸けて食べるのが特徴だ。たこ焼き屋は数軒あるけど、ここ、また来よっ。人がよーけ入っとる。店の名は「あかし多幸」だって。このー、タコ! 

このブログ、タイトルどうしよう。「明石はタコ」。「タコは明石」。「明石のタコ」。困るなあ。意味が微妙に違う。そんな問題じゃあないだろっ。

韓国語教室の体験と申し込みに来たのではなかったか。とすると、この2つをどう結び付けるかだ。「韓国語とタコ」。これもちょっと変だ。買ったのはタチウオと焼するめだし・・。「明石での出来事」。なんだなんだ! 「真昼の情事」みたいだ。どうしよう。タイトルで、こんなに苦労して。苦労性は直らんなあ。「明石で出会ったハングルとタコ」。おっ、これはどうだ。長いか・・。しゃあない。決めた、決めた、お前と道連れに~♪ あーーー。