前面ガラス張りで、大体ジムと呼ばれている所は中が見えるようになっている。特に前面は、ランニングマシーンの上で歩いたり走ったりしていて、動くショーウィンドウだ。私とは無縁のものだと思いながら、何年かが過ぎた。

終に私に魔の手が伸び、「じっとしていろ」「よく食べろ」と囁く始末。ぐずぐずしている間に、災いはゆっくり迫る。ん? と途中で気が付くか、ありゃ! と後から気が付くか。

私は終に狼煙を上げた。このままではダルマさんになってしまう。達磨さんなら悟りも開かれようが、私がそうなったら、ただのボールだ。

5月1日が、戦闘開始! 行ったり行かなかったりして、今日に至る。


最初の体力測定で、健康参照年齢(生活習慣病にかかる可能性)が、現年齢より8.7歳低かった。思わず笑いをかみ締めたのも束の間、次の説明で顔面蒼白、奈落の底へ・・。何と心肺機能年齢が17歳も高い。今80歳なら97歳だが、そうなら目にも掛けないだろう。30歳なら47歳。これだったら、非常に気になると思う。

ショックには違いないが、だからここに来たと思えば、改善策も浮かぶと言うものだ。


SATYの中にある「KONAMI SPORTS CLUB」は運動内容が整っていて、私が何をするかはインストラクターの指導で決めた。重量挙げの選手のような体格の人。ポチャッとした人。痩せた人。みんな私より経験者なのだろうか、余裕を持って動いている。私は、一つ一つの器具操作の説明を聞くのに精一杯だった。

火曜日は休みである。私は月・水・木・金曜日の午後1時から5時までのコースを選んだ。理由は2つ。毎日来られる訳がないことと、これが多分一番安かったことによる。

5階の駐車場に車を止め、ボーリング場の脇の階段を下りると4階にジムはある。ここで受付を済ませ、3階のロッカー室で準備をして、再び4階へ。そこにマシンジムとAとBのスタジオがある。3階には、プールもある。

スタジオのプログラムには興味をそそられるものもある。メニューは沢山あるが、私が最初に印を付けていたものは、「ヨガ」「気功」「太極拳」「ボディコンバット45」「ボディステップ45」「ボディパンプ」だった。しかし、マシーンが忙しく、それ所ではなかった。プールだって、全く無視だ。

計画と実際とは、全然違う。だから、計画する時は楽しいと思う。

マシンジムの広さは凡そだが、小学校の教室7・8室分位かと思う。そこには、筋肉トレーニングの様々な器具。ランニングマシーンが10数台。自転車が3種類27台。バーベル等。それらを各自が計画に従って回る。


私のメニューだが、「レッグプレス」「レッグカール」「フライ」「ロープーリー」はどれからやっても良く、最後が「クランチ」である。大体10~15回繰り返し、30~60秒休む。それを2~3セットだ。

「レッグプレス」
大腿四頭筋、大臀部を鍛えるもので、負荷のかかった板を両脚で押す。簡単に言えば、ももの前を鍛えるものだ。私は62圓僚杜未魏,垢、それが余り重くは感じない。100坩幣紊僚杜未世辰討△襪里世ら、推して知るべしだ。

「レッグカール」
これは、ももの後ろを鍛える。うつ伏せに寝て、両足首で筒状の重りをお尻の近くまで引き寄せるのだ。2度目はきついが、私の重量設定は僅か15圓任△襦

「フライ」
両側に縦に置かれた丸パッドを、両腕で抱えて胸に引き寄せるものだ。大胸筋を鍛える。15.5圓寮瀋蠅嚢圓辰討い襦

「ロープーリー」
広背筋を主に鍛えるが、その他三角筋(後部)、僧帽筋(後部)、脊柱起立筋が鍛えられる。ボートを漕ぐ時のようにしてワイヤーの付いた握りを、胸の辺りまで引っ張るものだ。背中の筋肉が付く。これは19.5圓寮瀋蠅砲靴討い襦0?澆法△海離泪掘璽鵑涼奮的な重さを記してみよう。kgは省略する。

4.5  7.0  9.5  12.0  14.5  19.5  24.5  29.5  34.5  39.5  44.5  49.5  54.5  59.5  64.5  69.5  74.5  79.5。

負荷を上げるより、自分にとって楽な重さがいいそうである。しかし、これだけ見ても79.5kgを引っ張る人って、どんな人だろうと思う。人がいない時に、79.5kgを引っ張ってみようっと。

それらが済むと、「クランチ」をする。これは元祖腹筋台で、文字通り腹筋を鍛える。私には、これが大切なメニューとなる。仰向けに寝転んで、足を上方に掛け、起き上がれる所まで起き、それを繰り返す。これは力が入る。入りすぎて、最後は必ず腹筋周りが途轍もなく痛くなる。殆ど上がっていない人もいる。自分を基準に考えても仕方がない。その人にはその人の物差しがあるので。

おおとりが自転車である。一番旧式のに乗る。旧式の私が、新型に乗っても似合わない。

目標の心拍数は119~127。目標の重さは48W~60W。目標時間は、出来たら20分以上とある。

耳たぶにセンサーを着ける。重さを70Wにする。それでも心拍数が115位までしか上がらない。表示画面は15分ずつで替わる。15分の間は6つに区切ってある。私は45分間漕ぎ続けることにしている。結構時間が長いのがねえ。

すると大体200kcalを消費したことになる。でも小型のケーキ1個で、戦い抜いた45分があっと言う間に水の泡だ。昔の人は叫んだものだ。「桑原桑原!」。

表示によると、2,918mのジョギングをしたのと同じだそうだ。運動と食との厳しい関係を知った。


こうして私のKONAMIは終わるのだ。腹を摘んでみるのだが、一向に厚さが薄くなる気配がない。オヨヨ、どうしたもんか。でも、変化と言えば、摘んだ感触が今までと違う。ちょっと硬くなっている。ハハーン、脂肪が筋肉に変わり始めたのだな。そう思うことにした。これでいつか百科事典が月刊文芸春秋となり、そして週刊朝日に変わり、コクヨのノートになるのだ。


人間生きている間、夢を諦めてはいけない。