仕事の都合で今日の真夜中過ぎに帰っていた甥と話していて、今書かないと書く時がないので書くことにした。今明け方前の5時半頃です。甥は5時前に寝て、6時には起こしてくれと言っています。仕事は厳しいものですね。

私は、仕事を止めて忙しくなりました。一緒に笑って下さい。



2日の日2つのコンサートを聴き、島崎央子(ひろこ)さんのピアノについては既に書いた。今から、2日6時から開演の、もう一つのコンサートを書いておこう。何故なら、これも素晴らしかったからだ。

「谷本華子 ヴァイオリン名曲の極み」と言うタイトルの演奏会である。大体千人前後の人が鑑賞する。

鶯色のような衣装に白いパンツを穿いていた。ボーイッシュな髪型で、はっきりものを言う人のようだ。ここでのコンサートは、語りが入る。

ストラディヴァリウスなどのヴァイオリンは、その都度のメンテナンスが大変で、扱いが極めて難しいらしい。そこで、彼女は1900年代初期のヴァイオリンを使っているそうだ。これとて湿度が関係し、ヴァイオリンのために常に同じ湿度を保てる部屋を作っていると言う。50パーセントから60パーセントがいいらしい。

自分は夕方からテンションを上げられるように調整しているので、昼からの演奏より、夕方の方がずっといいと言っていた。

ヴァイオリンと言えば千住真理子さんのファンで、もう何度聴きに行っただろう。大阪フェスティバルホールが殆どだが・・。音も姿も絵になる。因みにピアノは中道郁代さん。勿論中村紘子さんも技巧が凄い。同じ曲を二人のCDで聴き比べることがある。どちらもいいと思うが、好みもあろう。マリア・ジョアン・ピリスも凄い。何が? 全部。これも大阪シンフォニーホールでしっかり聴いた。

早く、金子みすヾの詩にあるように、みんな違ってみんないい、と言う境地になりたい。金子みすヾは、20代でこの境地に。私は、老いらくの身で、未だその境地に達することが出来ない。だから、天才は早く逝ってしまうのだろうか。

あっと、・・。

谷本華子さんは話が上手かったし、演奏も、超絶技巧でも何でも、緊張などどこにも感じさせないで演奏した。安定した演奏に、安心して耳を傾けることが出来た。全日本学生音楽コンクールでは、「中学校の部」「高校の部」でそれぞれ全国大会1位を獲得している。桐朋学園大学音楽部ソリスト・ディプロマコースに入学し、その後ローム・ミュージック・ファンデーションの奨学金を得て、カナダのブランドン大学に留学している。

その他数々の受賞を重ねているのも特筆すべき事実だ。

ヴァイオリンが違えば音質も違うが、また素敵な音を生み出している。小さな体から躍動的に紡ぎ出される音は、なんとも言えぬ美しさがある。

演奏内容を記そう。


                         <演奏曲目>

(1) ヴィターリ:シャコンヌ ト短調
(2) アイルランド民謡(クライスラー編):ロンドンデリーの歌
(3) クライスラー:ウイーン奇想曲 作品2
(4) ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
(5) ビーバー:描写的ソナタ イ長調
(6) サラサーテ:カルメン幻想曲 作品25

                          【休憩20分】

(7)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47「クロイツェル」

「クロイツェルは40分に喃々とする大曲で、初めて聴いたがそれは魅力的な曲だった。

ヴァイオリンが上手い。再現力なのか浸透力なのか、兎に角よかった。千住真理子は好みだ。だが、谷本華子のファンになった。気が多いと言わないで欲しい。いいものはいい。

伴奏者が谷本華子さんの姉、谷本美帆さんだ。姉妹だからと言うのも確かにあるだろうが、これがまた息がピッタリと合っている。また、伴奏者である自覚がある。バイオリンをしっかり支え、その魅力を十分に発揮させている。

かつて私が伴奏して貰った人を思い出す。結婚して、九州へ行ってしまった。また伴奏をお願い出来る時が来るだろうか。CDにして残して置きたい位だ。いや、そうしたい。出来るならば。

谷本華子さんのピアノのソロを聴いてみたい。またファンになりそうだ。いいや、なってしまった。

私には、今伴奏をして頂いている人がいる。この人が許す限り、これは大切にしたい。これは、現実の確固とした出会いであるからだ。


この2つのコンサートで2人の演奏家と出会った。島崎央子。谷本華子。それに加え、この度は伴奏者としての谷本美帆。

この日の午後からは、値千金の時だった。何と恵まれたコンサートだったことか。名前を見つけて、また、のこのこと出かけたい。安心して聴けて感動出来る二人と一人。聴くことで、半日がこれだけ充実した日は他になかったかと思う。体験不足と言われても、それでも凄かったと言おう。


出雲は、今日も小雨が降っている。梅雨明け宣言はまだ出ていないようだ。物干し竿に雨滴が膨らんでは、砂に消える。

今日は、藍の美しい「出西窯」に、皆で行ってみよう。