凄い稲妻と雷。外は土砂降りだ。家の中にいるので、暗い窓の外が稲光で急に明るくなるのも安心して眺めていられる。雨の激しさは衰える様子もないが、雷鳴は少しずつ遠のいているみたい。

今日は、5月に新型インフルエンザの影響で中止になっていた第39回の神戸まつりが行われた。三宮の京町筋でのサンバチームによるサンバは華やいでリズミカルで楽しいもので、いつも大変な人だかりになる。

でも、私は旧居留地内の三井住友銀行前に設えられた「KOBE夢太鼓」の仮設のステージを見上げていた。午後から雨との天気予報で、私が聴こうと思っていた太鼓チームは、今回は出場を中止していた。1時から6時過ぎまである殆どが太鼓チームの演奏の中でオカリナ演奏が1つあるので、それを目当てに来てみた。

3時半頃、横幅約12メートル、奥行き約5メートルのステージの前3列位の所のパイプ椅子に座った。衰えを知らぬ日差しが遠慮なく肌を攻める。野球帽と扇子がなかったら座っていられなかっただろう。

前3つ位演奏を聴き、「NPO法人オカリナ響」の演奏が始まった。18人が2列に並び、1人は指揮をしていた。使用オカリナは全員「Sakura工房」のオカリナで、音はよく飛んだ。曲は「花祭り」「崖の上のポニョ」「アイマラ族のお祭り」の3曲。まるで風が音を運んでいるように聞こえた。18人もでやると音がばらばらで大変聴き辛くなるものだが、流石に一人ひとりの年季が入っているため、楽しく聴かせて貰った。同一の製造者の手で作られたオカリナは、種類が違っても安定した音を奏でる。練習して調整していないととんでもない音を撒き散らすので、呼吸を合わせ音を合わせることは最大の難関となる。頭に巻かれたバンダナが、華やかな彩を演出していた。

一番最後が「和太鼓松村組」。これは素晴らしいプロ集団で、私はホールに聴きに行ったこともある。今回はそこまで見ないで、オカリナを聴いたあとその場を去った。日も陰り、さっきの日差しは何処に行ったのだろうと思われる程であった。松村組の出番で雨が降って来たかは定かではない。

太鼓もいいがオカリナもいい。オカリナ響の前に演奏した流通科学大学和太鼓部の9人(男子5人、女子4人)による演奏もプロの指導を受けていることもあり、若さもあり、溌剌としていた。太鼓の音は腹に響くのが何とも言えない。オカリナはやさしさがある。きっと私は、どんなオカリナ演奏でも聴こうとするだろう。

いつの間にか雷は怒声を潜め、激しかった雨もすっかりおとなしくなっている。

関西でも、梅雨明け宣言が聞かれるか・・。