今年度、担当しているお子さんのプログラムの中で、例年より多いと感じているのは 

整理整頓

についてです。


発達の凸凹があるお子さんの7〜8割が

程度の差はあれども整理整頓に困ってるのではないでしょうか。


多動衝動タイプは、

置きっぱなし、

置いた場所を忘れる、

ぐしゃっと詰め込んでしまう

 


こだわりタイプは、

自分持ち物に関心が薄い(教科書なら分かるけど、プリント類は無理…だとか)

自分のやりたいこと以外は全て関心がない=面倒くさい

 

 

かくいう私も、ADDの特性を薄くもってる自覚があるので、

持ち物管理や整理整頓は小さい頃から苦手です😅


学校の机やロッカーの見た目はギリギリ死守

しかし、中を見られては困る😅


自分の部屋は相当ヤバいことになっていて、

友達を呼んだときと、年末の大掃除しか

片付けられませんでした😅

 

 

 

だからこそわかる!

持ち物管理や片付けの難しさ。

 

 

そんな私が大人になって、

結婚、家庭を持って、

とりあえずは片付けられない妻から

ギリギリ脱却できている秘訣は

定期的な断捨離です。

物が少なければ、散らかってもたかが知れている。

 

でも、それも大人になって困り感をもち、

片付け本を読んだり、雑誌の片付け特集を読み漁ったりしながら、

10年くらいかけて体に落としていったわけで

経験の少ない&関心の薄い子どもには

本当に難しいことでしょう。

 

 

そもそも自閉の特性をもつ子どもたちは

人に見られて困る、恥ずかしい

という意識が薄いし、

(あってもお母さんに怒られるということくらい)

関心がないことをするのは、心底面倒なのです。

 

 

そんな子どもたちの特性を考えながら、

私がしてあげられることは何かと模索すると、

整理整頓の経験をさせてあげる

というところに行き着きました。

 

断捨離の練習です。

 

 

特別支援教室で5年働いてきて、

これまでに何度も整理整頓の指導はしてきましたが、はっきりいって身につく子はいませんでした。

そんな簡単なものではないのです。

 

でも、だからといって諦めるのではなく、

その子がいつかやってみようと思ったときに、

取り掛かる方法を知っている状態にしてあげたい。

 

そこで、今年度重点的に取り組んだのが

お道具箱の整理です。





今までもやっていたので、全く斬新な取り組みではありませんが、

今年は「要る要らないの分別をする」

を徹底的に行うことにしました。


1️⃣先生と一緒に道具箱に入っている物を一つ一つ見て、

要る(箱に残しておく)、

持って帰る

要らない(捨てる)

の判断をする。

※要らないものは必ず自分でゴミ箱に捨てる

※持って帰るものは専用封筒に入れてランドセルにしまう。


 

2️⃣先生と一緒に道具箱に入っているものを見て

要る(箱に残しておく)、

持って帰る

要らない(捨てる)

の判断をしながら、全てを自分で仕分ける

 

 

3️⃣先生は見守るだけで、一通りの作業を全部自分でやる



こんな感じです。



1️⃣を始める前に、ご家庭によく説明しておきます。

いきなりやらせないで、スモールステップで指導するから合わせてほしい、

ということです。

そして、持ち帰り専用封筒は、必ずご家庭で確認して管理してほしいと頼みます。

(ここまで子供に要求するのはキャパオーバーであるため)


大概の場合、このステップを無視して

無理やり子供にやらせようとするために、

子供本人に力がつかず、すぐに嫌気がさしてやらなくなる

=失敗します。


1️⃣のステップは長く行うほど力がつくと思います。

誰かと一緒に行うから安心ですし、

きれいになれば担任の先生や友達、家の人に

などに褒められるからです。


私の感覚ではこれを1ヶ月〜3ヶ月行います。

 

 

そうすることで、2️⃣に入ったときにすぐに体が動くことが多いです。

 

 

また2️⃣に入っても、どうしてもやる気のないときは1️⃣に戻します。

目的はあくまで「分別する経験を積むこと」だからです。

 

 

ここまで丁寧にやると、

子供の能力ややる気に応じて、自然と3️⃣に進みます。


更に、教室で自分でやるようになっていきます。


素晴らしい担任の先生は、

この変化を見逃さず、すかさず褒めてくれるので、そうなるとますます嬉しくなって続けるのです。

 

 

私はたまに指導時間以外に教室に行って、机やロッカーを見ますが、

そういうときも「すごいじゃない!」と褒めたり、

できてないときは「これは要る?要らない?」と声をかけるだけで、自動的に分別センサーが発動します。

 


これで、今年度の私の担当児童は

ほとんどの子がこのお道具箱整理ができていて、

教室の机、ロッカー、ランドセルの中まで保たれています。

 

 

でも、ここで忘れてはならないのが、

指導をやめると元に戻るということです。

 

 

それでもいいのです。

 

 

大事なのは、片付けをしたことで

褒められる経験をした

怒られる経験が減った

何より、「片付けなさい」と言われたときに

まず要る要らないを分ける

ということを知った、練習できた


ということです。


この経験が、子どもたちが成長したときに

少しでも生かされたらいいなと思っています爆笑💖