生まれる前は茶色い地球に住んでいて、
戦争でめちゃめちゃにしちゃった
だから、今度は戦争で大事やものや人を傷つけないようにがんばる。
と決めて、地球でのやり直しを心に誓った。
あの人なら、僕の味方になってくれる!
という絶対的な味方、母親を見つけ出し、
日本の子供社会でがんばるQくんのお話です。
Qくんの基本思想は
「気に入らないやつがいたら、仲間を集めてぶっ潰す」
この考え方のおかげで、事件を起こしまくる半生を過ごしてきました。
ついた異名は「学級崩壊の首謀児」
そうだよねー。
そりゃムカつくよね。
君の言うことは分かる。
でもさ、
嫌なことがあっても、もう少し違う方法で表現しよう
そうすれば、先生から怒られる時間も減るし、
お母さんだって学校から電話がかかってきたり、呼び出されたりして困らないよね?
と、言い続けた数年間。
私の言葉にどれくらいの効果があったのかはわかりません。
むしろ、意味はなかったかも
。
多分、相手が私だから、
「………(あー、そう?)………」
と、無言で、破壊と発散の遊びをし続けたQくん。
教室中、ドミノなどの教材や運動器具、教具を使って、ピタゴラ装置を作ったり。
(すっごくうまいけど、絶対片付けないし、チャイムがなっても教室に帰らない
)
教材のカード、全て(数百枚)を笑い転げながらぶちまけ続けたり、
(もちろん私にも投げつける
)
ひたすら、ズル(理不尽なルール変更)を続けながら、一人勝ちのUNOを延々と突き合わせたり、
オレ様…
ベジータが中身そのまんまで、現代日本社会に生まれてしまったら、そんな感じになるかな…。
ベジータの方がもう少し頭良さそう?
四年生後半に、
将棋トーナメント戦がやりたい!とグループの友達や先生たちに持ちかけて、
(↑自分が勝てると思っていた)
負けた途端に、トーナメント表をビリビリ、グシャグシャにして切れて逃走。
この子は少人数グループの授業は無理だな…と見切りをつけ、週二回の個別学習に切り替えました。
特別支援教室でも、他人に合わせることは難しかった。
勝たなければ、自分の力を誇示できなければ満たされないQくん。
「嫌いだから」という理由で勉強しない。
↓
当たり前だけど勉強についていけなくなる。
↓
できないから、余計授業がつまらない。
↓
友達の邪魔をする
という悪のループ。
しかも、友達の邪魔というのが、
勝手に筆箱を漁られる、取られる
授業を聞きたいのに一方的に話しかけられ続ける
というジャイアンっぷり。
つまり、友達から好かれる要素がない。
そこにトドメを刺したいじめ事件でしたから。
当時つるんでいた(Qくんにとっては子分だと思っていた)友達たちは、
一斉に親から「よくないと思ったらQくんに合わせなくてもいいのよ」と諭され、距離をとりました。
もう自分の気持ちを満たすための子分がそばにいません。
私がやんわり伝えようとも、お母様が単刀直入に指摘しても、
受け入れられず。
もがき苦しみます。
唯一、Qくんは子分とは思っていない、大好きな友達Aくんが隣のクラスに、
もう一人、対等な関係でいられる友達Bくんがまた隣のクラスにいました。
クラスに見切りをつけたQくんは、Aくんに固執。
Aくんに固執するために、Bくんを邪魔者扱いしようとし始めました。
このBくん。
類は友を呼ぶといいますか、
Bくんも自分勝手な行動でクラスを振り回す一人で、クラスは崩壊寸前。
病気で休んでしまった担任に代わり、副校長が担任代替するという状況でした
Bくんも同様に、周囲から親から、ルールを守ることを諭されており、
そんな声を聞こうともしないQくんとは対照的に、
葛藤しながらも、自分の良くない点を正そうと努力しているところでした。
そんなBくんなので、
現実から目をそらそうとするQくんが許せない。
だから、学年集会のとき
学芸会の学年練習のとき、
算数少人数クラスのとき、
Bくんのクラスが先に終わって、
Qくんのクラスの帰りの会が終わるのを待っている間、
…など、
他のクラスでも、一斉指導の時間を共有できたり、見ることができたりする時間に
「お前、前向けよ」
「話、聞けよ」
「先生の話の途中にしゃべってんじゃねぇよ」
「人の物、いじってんじゃねぇよ」
「勝手に出歩くなよ」
と、彼にしかできないストレートな表現で
ガツガツ葉っぱをとばしてくれたのでした。
もちろん、Bくんも完璧にできてるわけじゃないんですけどね。
でも
どんな信頼している先生の言うことも、
母の言うことも
聞かないQくんが、
Bくんの言うことだけは
「くそっ」
「うるせぇな…」
と舌打ちしながら、聞いたのです。
Aくんを取り合う友達としてのプライド。
三年間寄り添って、
Qくんが成長するための一番の立役者はBくんだったのではないか、と私は思っています。
何度心の中で
「Bくんありがとう!」
と言ったことか。
友達の存在って、影響力って
本当にすごいのです。

