ある学校で、先生たちの会議がありました。

 

議題は、高学年のクラスのある男の子が

何人かの友達から嫌なことを言われたり、突っつかれたり、

嫌なかかわりをされていること。

大人も気付くレベル、結構頻繁に行われている。

 

 

私が直接かかわっている児童ではなかったけれども

気になって会議に参加してみました。

私はいわゆる部外者ですが、

だからこそ気付くことがある。

重要案件を動かすのは案外部外者からの小さな情報だった、

ということを何回か経験しています。

 

 

 

会議に参加してみると、

先生たちはとても子どもたちのことをよく見ていて、

人間関係や親子関係までよく把握していらっしゃいました。

その上で、このトラブルを止めるにはどうしたらいいかを考えています。

 

 

私は、レジュメに書かれていた、嫌がらせを受けている男の子の主張に目が止まりました。

 

「平和に過ごしたい」

 

 

 

私の娘も4年生の頃に同じことを言っていたなぁ…。

 

 

 

当時娘は、2年生の頃から

特定の男の子数人にからかいや、冷やかしなどを受け続け

とても困っていました。

娘も嫌がらせをされると

怒ったり、「やめて」と言ったりリアクションが大きいので、

男の子達の方もやりがいがあります。

 

 

人間は、基本的に“自分の行い”によって

期待する結果(リアクション)”が得られると

とても気分がよくなる生き物です。

良い行いであっても、悪い行いであっても。

楽しくて続けたくなってしまうものです。

 

 

逆に期待するリアクションが得られなければ、やめることが多い。

顔色一つ変えずに無視をしたり、

凛として「どうしてそういうことをするの?」「やめて?」と言ったりすれば

終わる可能性はあった。

・・・でも、娘はそれができない子でした。

 

 

3年以降クラスは別にしてもらっていましたが、

それでも朝や休み時間に嫌がらせをされます。

先生方に見守りをお願いしたら

学校での嫌がらせはなくなったけど、放課後、帰り道では細々と続きました。 

 

 

4年生になり、守ってくれる友達ができて、

嫌がらせは減ってきました。

「平和になったから、ああよかった」

と私達親子は解決したつもりでいたけれど、

当時の担任の先生が

「根が深い問題だから芽を摘みたい。子ども同士で話し合わせたい」

と言い出したのです。

 

そのときの娘の言葉が

「平和に過ごしたいから、今のままでいいから、謝ってほしくない」

でした。 

せっかく落ち着いていた問題が蒸し返されて、

また前のようにいじられる日々が戻ってくる・・・。

 

 

私も娘もその気持ちを担任に伝えましたが

「絶対に悪いようにしませんから、僕に任せてください」

と言いはります。

そこまで言うのなら、と疑心暗鬼で任せました。

 

 

数日後、担任からの報告がありました。

 

男の子達の言い分がわかりました。

 

自分たちは最初(2年生の時)、すぐに行動しない娘に

「早く並ぼう」などと善意の声掛けをしてただけだった 

 

でもそれを嫌がり、大げさに抵抗してきたのがムカついた

(↑これは娘の特性、パニックです)

 

しかも、自分たちは善意で行動したのに先生に叱られた

 

 

娘からしてみたら、彼らは嫌がらせをしてくる集団。

彼らにしてみたら、勝手に騒がれて、こいつのせいで怒られる

 

 

これが繰り返され、

当時の2年生の時の担任は男の子達を問題児として認識、

小さなことでも叱られるようになってしまった

結果、先生不信で学校が楽しくなくなり

娘のことも憎たらしく思うようになる悪循環。。。。。。

 

 

男の子達は、4年生になって初めて

担任の先生からじっくり言い分を聞いてもらえたということになります。

もちろん当時も「どうしてそんなことしたの?」と聞かれたかもしれない。

しかし低学年男子は言語化がうまくない。

言いたいことが言えず、泣き寝入りだったのかも。

 

 

「お嬢さんは悪くないんですが、彼らから見たら、

”並ぶのが遅かった”、

”マイペースが行動が多くて集団に間に合わなかった”

という落ち度があったんです。

 

 

だから、僕は悪くないと思ってるけど、

彼らの善意に対しては「(せっかく正しいことを言ってくれたのに)ごめんね

と一回だけでいいから言って欲しいんです。

心がこもってなくてもいいから

この一言で終わると思って、言ってもらえますか?

 

 

ここまで来ると、皆この先生の情熱に

突き動かされていますw

 

 

言われた通りに「謝罪の会」を行ったら・・・・

3年間、本当に嫌で嫌でしょうがなかった嫌がらせが、

本当にピタリと終わりました。

 

 

男の子達はそれ以来すっかりと行動を改めたんです!

 

 

本来ならば「いじめ案件」なので

学校はあちらの保護者にも全て説明していました。

その保護者からの「ごめんなさい」はありませんでしたけどね。

大人が変わらないのはしょうがないです。

 

 

私自身、全ての出来事は同じものはなく、

オーダーメイドで解決すべきだと思っていますが、 

加害者とされる児童に

「どうしてそんなことをしたの?」

と聞いてあげることはとても大事なことなのだと学んだ思い出です。

 

 

すべての行動には理由がある。 

 

ないならないで、それも重要な情報。

(反射的にやってしまうなら、それに応じた対処が必要) 

加害側とされる保護者も納得するだろうし、

きちんと理由を聞いてもらったという事実は、

解決に向けての追い風にしかならないと思います。

 

 

渦中の先生たちは、子どもたちとの関係が近すぎるから、

昔の娘の2年生当時の担任のように

悪いことをやめさせることばかりに気持ちが向くでしょう。 

 

 

だからこそ、こうやって会議を開いて、

子どもたちの行動に困っている先生たちだけでなく、

少し離れたところから、素朴な疑問を提示してもらうことが

意外な突破口になる。

「この子たちに、なぜそういうことをするのか、理由を聞いてあげてください」

 

受験勉強でむしゃくしゃしてるのかもしれない

家庭内が安心できる場所でないのかもしれない

動画やネットから影響を受けすぎているのかもしれない

ダメなことを認識してないのかもしれない

自制心が弱いのかもしれない

 

原因に合わせて、彼らが理解できる方法で「ダメなことはダメ」と伝えることが大事。

 

 

というわけで、ちょいちょいいろんなところで

図々しくしています。

すみませんてへぺろ