フランコ独裁時代のスペインでは、同性愛が非合法とされ、約5000名が投獄され被害を受けた。
Telegraph2009年12月6日付記事 によれば、当時投獄されていた男性に、はじめて政府からの謝罪と補償が行なわれたという(BBC News2009年12月6日付 にも同様記事)。
以前このブログで、「最後のフランコ像の撤去
」という記事を書いた。スペイン国内にあるフランコ像がすべて撤去されたという話だが、像の撤去は、2007年に成立した“Law of Historical Memory(歴史の記憶に関する法律)”による措置だ。これは独裁による被害者を救済するための法律であり、今回の謝罪も同法に基づくものである。
今回謝罪・補償を受けたのは、被害者団体のリーダーであるAntoni Ruizさん。法務大臣からの公的な謝罪の手紙と4000ユーロの補償を受け取ったという。
被害者団体のサイトAsociación Ex-Presos Sociales には豊富な資料が公開されているようだが、私にはスペイン語が読めず(涙)、活用できないのが残念。上記謝罪・補償については、こちら に記事がある。
なお、スペインでは、2005年に同性婚が合法化されている。これについては、「スペインにおけるLGBTの権利 」(GEIRO.org サイト内の記事)に詳しい解説がある。
参考:
加藤伸吾「スペイン「歴史記憶法」の成立過程(2004~2008 年)」 PDF文書(外務省調査月報 2008年度/No.4 外務省サイトへのリンク)
【以下のリンクは先日の記事で紹介したものと同じ】
「スペイン法研究会公式ブログ 」には、黒田清彦さん(南山大学法学部教授)による解説記事 が公開されている。同記事のコメント欄には、「歴史の記憶に関する法律」原文へのリンク もある。
「なぜ今スペイン内戦なのか 」(「ピレネーの南 」内の記事)
ハンギョレ新聞2007年11月1日付記事の翻訳 (「柴野貞夫時事問題研究会ホームページ 」内の記事)。
「フランコ体制の遺産に向き合うサパテロ政権 」(「ル・モンド・ディプロマティーク日本語版 」の記事)