ハンガリーのThe Budapest Sun紙によると、ブダペストにあるナチ被害者のためのメモリアルが、何者かによって破壊されたという(Holocaust memorial vandalized 、7月28日付)。
メモリアルは、1944年から45年の冬、ナチに撃たれてドナウ川に沈んだユダヤ人被害者のために、戦後作られたもの。川沿いに靴のオブジェを並べ、被害者を想起しようというメモリアルのようだ(上記記事の写真参照)。いまのところ、犯行理由は明らかになっていないという。
日本でも、最近、長野の無言館(戦没画学生慰霊美術館)の石礎にペンキがかけられた事件(今年6月18日)や、広島の「原爆慰霊碑」の碑文が傷つけられた事件(今年7月26日)があった。こちらも、それぞれ、誰がどのような意図で行なったのか不明なままだ。
ブダペストの件も、日本の件も、たんなる「いたずら」であるとすれば、それはそれで恐ろしい。被害者の痛みや出来事に対する想像力の欠如は、ほかの局面でもつぎつぎと他者への暴力をうみだしていくことになるであろうから。