「星くずたちのささやき」21
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松葉づえ姿も痛々しいほどの白い包帯姿…まだまだ、本当は歩くのも大変じゃないかって思うくらいなのに
彼は…
包帯に負けないくらいの白い歯を見せて
笑った。
「来てくれたんだ」
「う、うん…」
思わず、下を向いてしまった。やっぱり、直視できない。
「ああ、これ!大丈夫さ!絶対に治してみせるからさ」
そんなんじゃない。私は…そう、ずるい。私のしてしまったことがこんな姿にさせてしまったかと思うと、自分の罪の重さに堪えきれないだけなんだ…。
「絶対に復活するさ!春の大会は…無理かもしれないけれど」
その時に
看護師さんが
「まだまだ無理よ!何やってんのよ!寝てなきゃだめじゃない!」
その一言が私の胸を余計に締めつける。
「おばちゃん、自分の体は自分がよく知ってるよ!」
「あんたは口だけは本当に元気だね!」
まるで
私を逆に気遣うようなやりとり…
「まあ、入りなよ。狭いところだけどさ」
「本当にあんたって子は…まあ、そんだけ元気になって…良かったけどさ…」
ちょっと、看護師さんも、なんだか感慨深い感じで最後は…
「さあ、早く!」
彼の後ろをゆっくりと歩いて入った。
ベッドに座るのもやっとの彼を見るのは…やはりつらいけど、笑顔は絶やさない。
いろんなことを話してくれる時も笑顔…
本当は…痛いはず
もう、私の方が耐えられない
だから
「何か買ってくるね」って
席を外しちゃった。
なんとなく歩いて売店にたどり着いた。
黒ウーロン茶があったけど、あえて買わなかった。思い出してしまうのは、彼に取っても、もちろん私に取ってもつらいから。
だから、違うお茶買って行った。
「えっ?なんで黒ウーロンじゃないの?絶対、君なら買って来てくれるって期待してたのになあ」
そうなの?本当にもう、大丈夫なの?変にこだわってるのは…私だけなの?
また、私は…何も言えず、下を向いてしまった。
「君のせいじゃないさ」
「えっ!?」
「だから、もう、気にしなくっていいし、変に気遣う必要ないさ」
こんな…こんな人もいるんだ…
でも、ね…それでは私の気持ちが、すまないの…
私は…
翌日から
彼のリハビリに少しだけだけど、付き合うようになった。