「星くずたちのささやき」18
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秋の大会では、彼は中心選手になってた。夏の大会よりもいい成績をおさめれたって…学校でも表彰され、強化指定部になった。
だけど…冬場はさすがに、野球部の仲間でこのコンビニにこぞって来ることはなかった…
ちょっと、ほんのちょっとだけ…寂しいかなって思い始めた。
ところが…学校で、ひょんなことで彼から話かけられた。
「あのさ、あのコンビニって…黒ウーロンのホットってある?」
…
いきなりでびっくりしたけれど…
「ありますよ」
って…ウソついちゃった。とっさに口から出てしまった。
うちは小さいから置いてないんだっけ…
「そうなの!?珍しいな!あんまりないんだよな黒ウーロンのホット置いてあるコンビニってさ」
どうしよう!?こんなに喜ぶなんて
下向いてる場合じゃないか…
「あっ…でもね!えっ…?」
もう、いない…あとの祭り。
とにかく、放課後、速攻でバイト先に…
一応、ホットコーナーを見るけれど、やっぱりないか…
どうしよう!?彼が来たら…
多分、部活が終わってからだから、2時間くらい後か…
とりあえず店長に…
あっさり却下…
もう、私にはどうすることもできなくて…時間だけが過ぎていく。
そして
彼が入ってきた。
冬だと言うのにちょっと汗かいてる感じ…きっとここまで走ってきたんだ…
そして…
やっぱり、というか当たり前というかホットコーナーに行き、
「ええ~」
私は…心の中で何度も謝った。
そして、彼は言った。
「ついてねぇ!売り切れかよ!まあ、いっか」
そう言ってから、この寒いのに
冷たい黒ウーロン茶を買ってくれた。
「やっぱり、よく売れるんだね」
「あっ…いえ…えっと」
「あっ!ごめん!仕事中は話しかけちゃダメだったんだっけ!?」
彼はそう言って、外で黒ウーロン茶を飲み干して…走って帰っていった。
明日…学校で謝ろう。
そう、思った。
そして…バイトが終わり、帰ろうとしたら
外には
彼がいた!