たけっちの「“本”と“映画”があればそこそこ幸せ」

たけっちの「“本”と“映画”があればそこそこ幸せ」

「本」と「映画」にどっぷり浸かった
そこそこ幸せな日常をマタ~リと書いていきまス~。
まあ、早い話が書評&映画評のブログでっす。

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巨匠ジュイムス・キャメロン監督が
『タイタニック』以来、
12年ぶりに作り上げた本作は、
最新のデジタル3Dを駆使したSF超大作だ。



ストーリィ>>>
時は、22世紀。
地球から遠く離れた惑星パンドラへとやってきた
元海兵隊員ジェイクは、
自らの分身となる“アバター”を操り、
先住民ナヴィと交流するが、
やがて鉱物資源を巡って勃発する
人類とナヴィとの戦争に巻き込まれていく…。


タイトルになっている
アバターとは、
サンスクリット語で“化身”の意味らしい。

最近
ネット上では、
自分の分身のキャラクターのことを
アバターって言うしねー。




映画を観た感想は…
とにかく
デジタル3Dの映像がすごい!

奥行きと臨場感が
とてもリアルで、
登場人物たちの
すぐ隣にいる感覚になってくる。

子供の頃に、
青と赤のフイルムのついた眼鏡をかけて観た
ちゃちな立体映像とは段違い!

特に感動したのは、
夜の森の美しさ。
夜行性の植物が光輝き、
とても幻想的な雰囲気。

この映像だけでも、
見る価値がある。



しかし
話としては、
先住民ナヴィ=善
地球人=悪
といった二元論になってしまい
深みがないかんじ。

最後も
予定調和的な
終わり方で
ちょっと残念だった…。


さらに、
どうもキャメロン監督が
宮崎駿をリスペクトしているようで、
随所に
ナウシカやもののけ姫、ラピュタに似た場面があり、
日本人だと
「なんか、前に観たことあるな」
と感じてしまうだろう…。




まあ、
映像の凄さが、
イマイチの内容も
十分カバーしてるけどね。





2009年アメリカ映画。
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:シガニー・ウィーバー、ゾーイ・サルダナ、サム・ワーシントン、スティーヴン・ラング 他
アバター [初回生産限定] [DVD]/サム・ワーシントン,ゾーイ・サルダナ,シガーニー・ウィーバー

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伊坂幸太郎の小説と
映画は相性がいい。

『アヒルと鴨のコインロッカー』と
『重力ピエロ』も秀作だったが、
本作も、とてもいい。
原作の空気感を残し、
全編に散りばめられた伏線も
上手く機能している。



タイトルの
「ゴールデンスランバー」(黄金のまどろみ)は、
ビートルスの実質上のラストアルバム
『アビーロード』の中の一曲。

かつて 道があった
懐かしい故郷へと続く道が
かつて 道があった
懐かしい故郷へと続く道が

おやすみ 愛しいひとよ泣いてはいけない
僕が子守唄を歌ってあげよう
黄金のまどろみが君の瞳を満たす
やがて 穏やかな微笑みを浮かべ 君は目覚める
おやすみ 愛しいひとよ泣いてはいけない
僕が子守唄を歌ってあげよう…



首相暗殺の濡れ衣を着せられ、
逃亡する主人公の青柳雅治。
警察とマスコミに追われ、
次々と身に覚えのない証拠が出てきて、
絶体絶命。

なぜ、自分が?
巨大な組織の陰謀なのか?

そんな孤独な逃亡者・青柳雅治
を助けてくれたのは、
かつての友人や同僚だった。
黄金の時を
共に過ごした仲間たちには
「世間のイメージ」は通用しないのだ。

「信じること」を
ただ一つの武器に
青柳雅治は逃げ続けるが…?



人との繋がりの大切さを
再認識させてくれる。

そして、
誰もが
青柳雅治にされてしまう
現代情報社会の怖さも
再認識させてくれる。

ちょっと、
いやかなり
アイロニーの効いた
作品だ。




2010年日本映画。
原作:伊坂幸太郎
監督:中村義洋
出演:堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之 他
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『月光ゲーム』『孤島パズル』に続く、
江上二郎シリーズ第三弾!

舞台は、
四国山中に孤立する芸術家の村。
この村に迷い込んだまま帰らないマリアを探しに
江上・アルスが村への侵入を試みるが、
橋が濁流に呑まれて交通が途絶!
そして、
分断された川の両側で殺人事件が発生する…。


有栖川作品の中でも
特にお気に入りの本作は、
読み応えも十分。

700頁近くある大作でありながら、
中だるみすることなく最後まで読ませる筆力は
さすが有栖川有栖。

クローズド・サークルの中で起こった殺人事件を
ロジックのみで推理するフェアさ、
3回もの「読者への挑戦」、
そして江神二郎の謎解きと
ミステリの醍醐味が満載なのだ。


真犯人を3人から1人に絞る
ラストシーンは鳥肌もの!!

江神二郎の頭脳に
しびれまっせ~!




双頭の悪魔 (創元推理文庫)/有栖川 有栖

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本作は、1959年に初版が刊行されてから、
30年以上も出版されなかった「エロイーズ」シリーズの4作目。

主人公のエロイーズは、
NYのプラザホテルに住む6歳のおしゃまで過激な女の子。
英国人のナニーとパグ犬のウィニー、
カメのスキッパーディーと住んでいる。

今回は、
エロイーズとナニー(ウィニーも)の名コンビがロシアに進撃!
ロシアの雰囲気を上手に醸し出しているモノクロに
イエローのみで色づけさえたシュールな世界。

冷たい戦争まっただ中に書かれたものだけあって、
モスクワの風土とロシア人を思いっきり皮肉っている。

モスクワではいつでもどこでも誰かが見てる。
みんながみんなを見張ってる。
内気じゃないロシア人モスクワではプライバシーは存在しない。

かなり寒~いモスクワ。
怪しい人もいっぱいで、横にはずっとスパイが。
それにも負けずに、
エロイーズは探偵気分でウォッチングしていく・・・。

 
半世紀にわたって
アメリカの少女たちを魅了してきたエロイーズ。
50年代のファッションやスタイルも楽しめるのも魅力だ。

エロイーズの言葉に
思わず声を出して笑ってしまう場面も多々あり。

彼女のように飄々と生きられたらいいな、
と思ってしまう…。


なんだか元気をもらえる、
大人にも読んでもらいたい珠玉の絵本。



エロイーズ、モスクワへいく/ケイ トンプソン

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時は、「明詞(めいじ)」。
帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。
被害者の友人で公家の三男坊九条惟親は
友の無念を晴らすため事件解決をするが、
容疑者、動機、殺害方法、全て不明。
調査が進むほどに謎は更なる謎を呼ぶ。
困惑した九条は博学の変人朱芳慶尚に助言を求めるが…。


貫井徳郎が、
十八番の某トリックを封印し、
本格ミステリに挑戦したシリーズ第一作。


明治を明詞と表記しているところは、
フィクションであることの謙虚さか、
はたまた新しい小説を創造するという自負心か。

まあ、
とにかく作者自身、
かなり気合いが入った作品だろう
と推測できる。



探偵役の朱芳慶尚は、
元医者で、相模藩主の三男。
不治の病で療養中のため、
外出がほとんどできない
安楽椅子探偵である。

語学堪能、
豊富な知識、
そして、
合理的な思考を持ち、
詭弁を振るう…。

そう、
京極夏彦が生み出した、
あの古本屋の黒衣の人と
似通ったキャラなのである。
(正直のところ
蘊蓄度、衝撃度は、黒衣の人の方が上…)



ワタクシは、
貫井ファンであり、
横溝テイストの本格ミステリが好きなので、
十分楽しめた。


鬼流殺生祭 (講談社文庫)/貫井 徳郎

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