こんばんわ



夕方、いつもより少し早目のお風呂に浸かったその瞬間猛烈な副作用に襲われました。
(お風呂は意外と多くないですか?副作用の爆発…私だけかな…)
・吐き気
・腹痛
・頭痛
・立ちくらみ
・倦怠感
前回の『コース料理』ではなく
『大皿』
に乗った状態で、一気にまとめて提供して頂きました

少し熱いお風呂に浸かった瞬間頭がフラフラ…
「今、ここで来るんかい!?
」

と言ってしまいましたから。
吐き気は凄かったです。が、
耐えました。
娘がいたので。
もう、
江戸時代の
『辻斬り(つじぎり)』
に近い感じですね。
その後、1時間ほどで何とか収まりました。
夕食も妻が栄養を考えた料理を、何種類も作ってくれましたが、ほぼ
『味覚無し』…
(いつもの私の大好物を作ってくれたのに、全く味がしなくて…。
全く浮かない顔をしながら妻が作ってくれた料理を頂いてしまった…涙 妻もそれを見ていました。本当に申し訳ない事をしてしまった…。)
これはダメです。
妻は確実に嫌な思いをしたに違いありません。
癌だとか…それ以前の問題…。
人としてやってはいけないことをしてしまった…。
いくら体調に余裕がなくても関係ありません。
…
もうすぐ娘の誕生日。
妻に感謝しても感謝しても、足りない気持ちを伝えないといけないのに、こんな事をやってる場合では…私はバカですね…本当に。
4年前、妻が日付が変わった深夜に破水をした日。
私はその当日の早朝から東京へ出張でした。
朝の5時にはこちらを出ないと間に合いませんでした。
『今日確実に生まれるなら私は出張には行きません。妻のそばにいます。
ただ今日、生まれるかどうか分からない状態では仕事に穴を空けられません。
出張に行かずにここに残って、結局その日に生まれませんでした、
は会社が許しませんから…。』
看護師さんに言った言葉です。
『赤ちゃんがいつ出てくるか、それは分かりません。』
と言われて出張に行きました。
東京で講義を受けている最中も、気が気じゃなくてずっとスマホを見ていました。
『帰るまで、どうかまだ生まれないで! 出産の立ち合い講習も受けたんだ! 絶対見たい!』
試験が終わり、帰りの高速道路を走っている時に妻からの電話で知らされました。
つい先程、娘が生まれた事を。
まず出産を終えたばかりの妻のスマホからの着信に、かなり驚きました。
(電話できる状態ではないのでは?)
生きるか死ぬかの出産後すぐに、しっかりと私に『元気な女の子だよ』と伝えてくれました。
病院に付いたのは22時頃だったと思います。
病院はもちろん閉まっていましたが、
産婦人科さんのご厚意で特別に中に入れて下さり、初めて娘を抱きました。
可愛かった。
本当に可愛かった…。
想像していた通りの赤ちゃん。
抱っこしたら軽くて小さくて。
パパそっくりの顔。
ベッドでぐったりとしている妻を見て、涙が出てきましたが一番最初に言った言葉は『ありがとう』でも『お疲れ様』でもなく。
仕事・仕事で『本当にごめんね』でした。
妻に教えてもらいながらの育児もなかなか上手く出来ずに、逆に迷惑になっているかな?と悩んだ事ばかりでした。
『上手く出来なくてごめんね。』
【女の子だからパパが守ったる】
生まれてからずっとそう言ってきたパパは、
膵臓癌になってしまいました。
『やっぱり上手くいかなくてごめんね。』
抗がん剤治療が終わり、病院の入り口から駐車場まで、首から抗がん剤のボトルをぶら下げてフラフラになりながら歩いていると、
いつも考えるんです。
『後3年だったら息子が高校生になるのを見れる』
『もし5年あれば息子の進路決定まで見れる』
『欲張って10年。だったら娘は中学生・息子は大学を卒業している』
『15 年だったら…』
『20 年だったら…それはさすがに無いか笑』
以前にも書きましたが、がんセンターで私は『アンケート係』
(3ヶ月に1度、色々なアンケートをタブレットを使って答える患者)
に選ばれています。
先週の金曜日も答えてきました。
タブレットに入っている最後の質問はいつもこれです。
【ご自身の癌が根治する可能性は何%だと思いますか?】
(回答の選択肢は以下、こんな感じです。数字は若干違うかも知れません)
・確実に治る
・50~80%
・30~50%
・10~30%
・0~10%
・0%
私はいつも迷う事なく、下から2番目を押します。
0~10%。
多分、ゼロではないですから



(そこは希望を持っています
)

ずっと謝ってばかりのパパですが、
娘の誕生日には妻に
【ありがとう】
の気持ちを精一杯伝えたいと思います。
※何を書いているのか分からなくなりましたので、今日は寝ます
笑
