おはようございます。

と言いましても起き上がれません…。

「なんだ、なんだ涙」
独り言を言ってます、身体の重さに対して。


今回の抗がん剤を投与する前に、突然、看護師さんが壁に掛かっている【ナースコールのボタン】をリクライニングの肘掛けに掛けて下さいました。

『オキサリプラチンの投与は今回5回目ですね、この抗がん剤は5回目と6回目にアレルギー(ショック?)が起きる事があります。

初回ではなく5回目と6回目限定…なぜ…驚‼️

症状は
・ノドが締まって息苦しくなる
・手足にじんましんが出てくる
などなど。

そんな事が投与中にもし出たら、すぐに呼んで下さいね。』

「家に帰ってから、その様な症状が出たらどうしましょう…?」

『それは大丈夫です。出るのであれば"投与中"に出ます。』

「分かりました。ありがとうございます。安心しました。」

嘘です。
安心なんかできません。
それを聞いたらドキドキです

ポートに針を刺す時も、最近は前ほど痛みを感じなくなりました。私の体質でしょうか?
抜く時は全く痛みはないのですが…
前まで入れる時が凄く痛かったのです。

※抗がん剤投与の個室?小部屋?は全部で68部屋でした。今日67番で受けたので偶然数えられました。


いつも座ってすぐ、胸のポートに針を刺し、
"ちゃんと血管が開通しているか?の検査で少しポンプで血を引っ張って出してから、『大丈夫ですね。』から
"吐き気止めの点滴を30分。


(私は心の中でアップと呼んでます。学生の時、陸上競技をしていましたので笑)

その後にすぐに登場するのが、ボスであり、最強の大将である
【オキサリプラチン】

【こっぴどい実】の能力者です。


投与時間は2時間30分

投与から10分も経たないうちに、いつも私を【廃人】にしてくれる、非常に危険で、でも頼もしいヤツです。

投与からわずか数分で、痛みによってトイレで手も洗えなくなる程、【こっ酷い目】に合います。
これは他にも
・強烈な眠気
・悪寒・発汗
・手先、足先のシビレ・激痛

そして何より
劇烈な倦怠感を私に、この後5日間もの間与えてきます。

(妻に、例えたらどんな感じ?二日酔いのとんでもない版?     と聞かれましたが
"う~ん~… 。
 桁が違う"と先ほど答えました。)


それが投与する前から、身体で全部分かっているからこそ…憂鬱なんです。


オキサリプラチンは箱根駅伝の"花の二区"を思い出させてくれます。
「やっぱり2番目はスゴいのが出てくるんだな。プロ野球も2番バッターがここ最近大事とされてきているしなぁ。」

それが終わったらここから【両天秤・ダブル点滴開始で二本入れていきます】。
(そんな呼び方では無いと思いますが)

・レボホリナート(これは多分、抗がん剤ではありません。
お薬手帳に貼るシールを見たら、この薬剤の名前の横に(癌)のマークがありません)を1時間(?)


もうひとつあったような…
アトロピーでしたっけ…
それも抗がん剤ではないと思います。

(能力者ではないかと見受けられます)


そして最終走者

イリノテカン (2時間)

これは副将であり、見た目に反して"かなり過激な抗がん剤"です。

【しばらく動くな・食べてトイレ行って寝とけ  の実】の能力者です。

「この抗がん剤、初回~3回目くらいまで大した副作用がない。ゆるキャラだ。と思っていたが全然違った…相当な手練れだ」と私は前回から思い直しました。

これは『身体を鉛に変える・トイレをとんでもなく近くする排尿の力・目蓋を意地でも閉じようとする睡魔の力・そして吐き気は多分これ』の仕業です。

さすが最終走者・アンカーです。
今までワザと実力を霞ませてたんですね。

ステルス爆撃機に似てますね、攻撃方法が。気付かないうちに色々やられている。



そして、
約5時間、無事に走りきった私には看護師さんから【おみやげ】もあります。

フルオロウラシル
48時間。

まだあなたの、そばにいたいの。

4日間・いや3日でいいから‼️

片時も離れないで‼️

寝る時も一緒‼️

と言ってくる【未練と余韻の実】の能力者です。
今日と明日は抱いて寝てあげます。

が、私はスパッと3日でお別れします。


血液検査の結果と、今回の抗がん剤で身体に入ったお薬一覧です。

凄い量ですね、こうしてみると…





もう少し寝ます。