+†関西私立虹高等学園†+【図書館】 -4ページ目

瞳に映るもの⑤ 《kh》

『teっ..ちゃ.ん..帰っ..てきて..く..れ..たん...?』




hydeも俺の背中にゆっくりと手を添える。



痩せて細くなった手を少し震えながらに..


俺は何も言わなかった。
...いや、何も言えなかったんや。




『teっちゃん...ぉ...かぇ..り』



hydeはそっと俺の胸の中にもたれかかり、嬉しそうに小さくそう呟いた。



気のせいだったのかもしれない。
やけど...その時のhydeは微かに嬉しそうに笑っていた..



「...hyde」




抱き締めた体をいったん離し、hydeの頬に手を添えた。



痩せて、血の気が引いて青ざめた肌に瞳は泣き腫れている。
それでも昔の綺麗な顔の面影はあった..



hydeは俺の手の上に両手を重ねてきた。




『teっちゃんの..手..あったか..い...』



両目を閉じ、愛しそうに俺の体温を感じている。



....何故だか愛しく感じた..



なんでかは分からへん...やけどhydeに触れたかったんや..





俺はhydeの唇にそっと触れた。

瞳に映るもの④ 《kh》

俺はその光景を見ることしかできなくて..



きっと同じ部屋にいてもhydeの目には俺は映ってはないやろう..



もうhydeの目にはtetsuしか映ってないんや...




「..hyde...っ」




俺はhydeに駆け寄り、抱き締めた。



そんなことを考えていると段々悲しくなってきて、なによりhydeが可哀想で..





『...teっ..ちゃ..ん....?...』




もう俺とtetsuの見分けすらhydeは分からない..

瞳に映るもの③ 《kh》

『な..かなぃ..で..な..かな..ぃ..で』



「....hy、de..?」



『た..ぃせつ..な..ひと..み..よ..ぉ』




後ろを振り向くと
hydeが泣いていた。



無表情で目からは涙を流し、小さく呟くように歌を口ぐさんでいる。




何度目やろ..



hydeが泣くのを見るのは..




hydeはこの病室で何度も何度も泣いていた。

何も言わず、ただ無表情に涙を流して..





hydeの心はtetsuにフられた、あの時点で死んでしまったのかもしれない。