死ぬほど愛して

 

 

 

↑この画像を見て映画の題名が分かれば、あなたを

"壬午の旧作洋画検定"(ナンダ、ソレ)の5級に認定します。

 

 

分からない人のためにヒントを…

 

クローバー劇中の彼はイングラヴァッロ警視

クローバー演じているのはピエトロ・ジェルミ

 

ここで分かったあなたには10級を認定します。

 

 

これでもなお分からない人のためにヒントを…

 

 

クローバー↓テーマ曲「死ぬほど愛して」

 

  

 

 

原曲は アリダ・ケッリ歌う "Sinno me moro"

我が国では「死ぬほど愛して」、

「アモーレ・ミオ」とも…

 

 

 

 

 

 

クローバー↓アリダ・ケッリ

歌手であり、女優でもある

 

 

 

"Sinno me moro" はイタリアを始め世界中で大ヒットした。

アリダ・ケッリはこの曲をつくったカルロ・ルスティケッリの娘である。

またこの"Sinno me moro"の共同作詞者の一人はピエトロ・ジェルミである。

 

ここで"片仮名イタリア語"の歌詞をご紹介。

ケッリと一緒に歌ってみてはいかが?

(耳の遠い私の空耳があるかもしれません。ご容赦を)

 

 

♪♪

アモーレ

アモーレ

アモーレ

アモーレ ミーオ

 

インブラッチオ テーメスコルドー ニドローレ

ヴォーヨレスターコテー シンノメモーロ 

ヴォーヨレスターコテー シンノメモーロ

ヴォーヨレスターコテー シンノメモーロ

 

 

ヌン ピアーニアモーレ ヌン ピアーニ アモーレ ミーオ

ヌン ピアーニスターテ ジット ストコーレ

 

マーシテファー ソーフリー ディメド プーレ

クエロケ マーイダディー ディメド プーレ

クエロケ マーイダディー ディメド プーレ

                          ♪♪

 

 

 ☘️☘️ところで、映画の題名は?

それは…

 

 

日本での題名は…

 

 

 

 

 刑 事 / あらすじ 

 

1959年10月公開(日本公開

1960年6月)

イタリア映画

モノクローム

上映時間 118分

監督 ピエトロ・ジェルミ

脚本 ピエトロ・ジェルミ

原作 カルロ・エミーリオ・ガッダ

音楽 カルロ・ルスティケッリ

主題歌 アリダ・ケッリ

 

 

キャスト

 

イングラヴァッロ警視…ピエトロ・ジェルミ

アッスンティーナ…クラウディア・カルディナーレ

ヴァルダレーナ…フランコ・ファブリッツィ

ヴィルジニア…クリスティーナ…ガヨーニ

バンドゥッツィ…クラウディオ・ゴーラ

リリアーナ…エレオノラ・ロッシ・ドラゴ

ディオメーデ…ニーノ・カステルヌオーヴォ

サーロ部長刑事…サーロ・ウルツィ

 

 

 

あ ら す じ

 

 

ストーリーは、ローマで起きたある殺人事件を捜査する警視の目を通して、市井の人々の様々な人間模様を描き出していく。

この映画の原作「メルラーナ街の混沌たる殺人事件」の題名どおり、大なり小なりの”脛に傷持つ人々”の生き様が絡んで事件解決を阻む。

そこがジェルミの脚本と演出の興味深いところだ。

 

上掲の映像は事件の発生から解決までのあらすじだが、

事件発生の様子については観客のみが知るところとし、犯人以外は知らない設定になっている。

 

 

クローバークローバー登場人物クローバークローバー

 

クローバーイングラヴァッロ警視

独身の熱血漢。署の幹部であるが、その言動にはヤンキー風な趣があり、猪突猛進の捜査には上司も

手を焼いている。

ソフト帽をアミダに被る。葉巻をやたらに喫う。

それはイライラと闘志の表れだ。

クローバーアッスンティーナ

バンドゥッチ家の使用人。純朴なしっかり者。婚約者ディオメーデとの結婚を夢見ている。

クローバーヴァルダレーナ

バンドゥッチ夫人(リリアーナ)の遠い”いとこ”。夫人とは親しい間柄。医師の体で、挙動不審。小悪党だ。

クローバーバンドゥッチ

夫人への愛情が冷めて、別居生活。どことなく怪しい。

クローバーバンドゥッチ夫人(リリアーナ)

信仰心は厚く心優しいが、精神的に不安定。夫の不貞に苦しむ。黒魔術等に弱い。事件の犠牲者。

クローバーディオメーデ

アッスンティーナの婚約者。生活が落ち着かない。

とかく道を誤りやすい傾向がある。

クローバーアンザローニ

独身初老の金持ち。バンドゥッチ家の隣家に住む。

在宅時、強盗に入られ、その場面から映画が始まる。遊び相手に若い男を誘う癖があり、何かと事態をややこしくする。

クローバーヴィルジニア

少女を卒業したばかりの若さを武器に中年男性をたぶらかす。

なかなかのしたたか者。

 

 

クローバークローバー結 末クローバークローバー

 

イングラバッロ警視は一時、バンドゥッチやヴァルダレーナを有力な容疑者としてにらむが、合い鍵の存在に気づきアッスンティーナとその婚約者を追及する。

結局、結婚資金欲しさ故の婚約者ディオメーデによる犯行だったことが分かる。

殺人犯として連行される婚約者の車を追うアッスンティーナの絶叫。

車が舞い上げる砂埃の中に遠ざかる彼女のシルエット。

そして流れる「死ぬほど愛して」の

哀愁のメロディ。

 

観客はそのラストシーンが忘れられなくなる。

 

 

 

クラウディア・カルディナーレ 

 

カルディナーレは「刑事」のラストシーンとともにスターになった。21歳だった。

 

 

cc

 

 

クローバークローバーその後の代表作クローバークローバー

「若者のすべて」(1960)

「鞄を持った女」(1961)

「8 1/2 」(1963)

「山猫」(1963)

「ブーベの恋人」(1963)

「ウェスタン」(1968)

「フィツカラルド」(1982) ほか 


チューリップかのフェデリコ・フェリーニ監督やルキノ・ヴィスコンテ監督の

作品にも出演し、代表作となっている。

 

 

クローバークローバーCCクローバークローバー

1960年代にはアメリカのMM(マリリン・モンロー)、

フランスのBB(ブリジッド・バルドー)らと並び、

イタリアのCC(クラウディオ・カルディナーレ)は

セクシー女優としても人気を誇り、その名を馳せた。

 

 

 

ピエトロ・ジェルミ 

 

 

俳優も監督も

 

1914年ジェノヴァに生まれる。新聞売り、メッセンジャーなど職を転々としたのち海員学校に入るが、やがて俳優を志してローマの映画実験センターに入所。演劇科で3年間学んだのち監督科に転籍する。

 

ちょい役の俳優や助監督、脚本家として下積み生活を送り、1945年、“Il testimone”で監督デビュー。

 

シチリア人など、イタリア社会の底辺を支える庶民を主人公に、ネオリアリズモの社会派ドラマを次々と発表する。

 

『越境者』で1951年のベルリン国際映画祭銀熊賞、ヴェネツィア国際映画祭セルズニック賞を受賞。

また同年、『街は自衛する』でヴェネツィア国際映画祭最優秀イタリア映画賞を受賞。

 

自ら主演も兼ねた『鉄道員』(1956年)、『刑事』(1959年)

は、映画音楽のヒットとともに国際的に評価された。

 

その後、寓意的コメディに路線を転向し、『イタリア式離婚狂想曲』で1962年のアカデミー脚本賞、カンヌ国際映画祭コメディ賞を受賞。

 

1966年には『蜜がいっぱい』でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞し、国際的名声を確かなものにした。

 

俳優としても活躍し、自らの監督作のほか、マリオ・ソルダーティ監督の“Fuga in Francia”、ダミアーノ・ダミアーニ監督の『くち紅』、マウロ・ボロニーニ監督の『ビアンカ』などに主要な役柄で出演している。

 

また、駆け出しの女優であったステファニア・サンドレッリを演技派スターに育てたのもジェルミの功績

である。

<ウィキペディアからお借りしました>

 

 

鉄 道 員

 

1956年の映画「鉄道員」

モノクローム。118分。

監督・主演はジェルミ。音楽はカルロ・ルスティケッリ。

「刑事」と同じシフトである。

製作はカルロ・ポンティ(ソフィア・ローレンの夫)。

 

W.W.2後の厳しい時代のイタリアに生きる庶民の様子を鉄道員とその幼い息子の目を通して活写した。映画史に残る不朽の名作である。

幼い息子マルコッチ役のエドアルド・ネヴォラの好演が光る。

 

  

 

 

 

 

カルロ・ルスティケッリ

 

クローバークローバー映画音楽作曲家クローバークローバー

生涯で250本以上の作品を手がけたイタリアを代表する

映画音楽作曲家である。哀愁漂うメロディが秀逸だ。

 

クローバーピエトロ・ジェルミ監督との協働クローバー

「越境者」

「鉄道員」

「わらの男」

「刑事」

「イタリア式離婚狂想曲」

「誘惑されて棄てられて」

「アルフレード アルフレード」 など

 

クローバーほかにクローバー

「禁じられた恋の島」

「ブーベの恋人」

「裏切りの荒野」

「愛すれど哀しく」

「お熱い夜をあなたに」 など

 

 

 

 

クローバークローバーつぶやきクローバークローバー

 

チューリップ「刑事」のクラウディア・カルディナーレは大変魅力的だが、「鉄道員」のシルバ・コシナも決してひけをとらない。    

 

チューリップ「鉄道員」で大人顔負けの演技で映画好きをうならせた子役エドアルド坊やは元気にしているだろうか。あれから70年近くが経っている。

 

チューリップ「鉄道員」でアンドレと一緒に機関車に乗務し、常にアンドレに親身だったジジ役のサーロ・ウルツィが「刑事」ではお人好しの部長刑事を好演している。

バナナマンの日村さんに雰囲気が似ていて、思わず笑ってしまう。



部長刑事扮する

サーロ・ウルツィ ↓





    ☘️       ☘️       ☘️






今回もお付き合いをいただき

ありがとうございます。