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お菓子作りをしたくてオーブンが欲しかったのに
その時は妥協してミシンを買ってもらいました。
ミシンとオーブンとどっちも欲しくて
でもオーブンっていうのが
恥ずかしかったのか
高額で遠慮したのか
覚えていないのですがミシンが欲しいとお願いしました。
結局ミシンは
数回使ったきりで
ほこりをかぶって
隅っこに追いやられることになります。
そして結局オーブンも買ってもらって
お菓子作りにハマるのですが
はじめからミシンではなくてオーブンを買ってもらえば
満足感が違ったと思うのです。
そのころから
欲しいものに対して
なんでかわからないけれども
遠慮してしまいます。
本当はこれが欲しいのだけど
やっぱりこっちにしておこうと
欲しいものを素直に欲しいと言えなくなっていました。
このクセは
大人になってからも続き
親に車を買ってもらう時も
欲しいグレードのものよりも
ランクを下げてみたり
その時の彼氏からのクリスマスプレゼントに
プラダの財布かダイエット用のステッパーで悩み、
なんでかステッパーにしたり
ブランドものも欲しいなら買えばいいのに
なにかしら理由をつけて
買わないようにしていました…。
この本当に欲しいものがあるのにそれを言わずに、
2番目や他に欲しいものを買ってもらって
いつもなんでこうなんだろう…と思ってしまうパターンを繰り返してしまう
【HSS型HSPの愛すべき個性】を解説していきます。
①本命ではなく、妥協して選ぶ
オーブンが欲しかった→ミシンにした
車の欲しいグレード→下げた
プラダの財布→ステッパー
欲しいもの→買わない理由を作る
この一連の行動は
自己抑圧(self-suppression)
そして
回避的意思決定(avoidant decision making)
と呼ばれる心理パターンに当てはまります。
本命を選ぼうとすると心理的負荷(怖さ・恥ずかしさ・罪悪感)が強くなる → 避ける
という流れです。
②HSS×HSPの<ねじれ現象>
お菓子が作りたいと思う
つくりたい・やってみたい(HSSの衝動)
という欲求が明確にありました。
→ オーブンを欲しがった
しかし同時に
高額かも…恥ずかしい…本当に使える?(HSPの慎重・恐れ)
が立ち上がり、
結果
「ミシンなら無難かも…」
へと行動が押し戻される。
HSS型HSPでは
アクセル(やりたい)
と
ブレーキ(こわい)
が同時に踏まれやすく、
“本命を外す”選択が起きやすいのが特徴です。
③「恥ずかしい」「遠慮」=対人配慮の強さ
・オーブンが欲しいのが恥ずかしい
・高額で遠慮した
→自己主張よりも、人の目を優先する傾向=対人配慮性が高い
HSPは
「他者の期待・評価」に敏感で
●わがままだと思われたくない
●調子に乗っていると思われたくない
●お金を使って申し訳ない
と感じやすく、
その結果、
自分の欲求を“引っ込める”
という学習をしがちです。
④本命を回避する癖が続いた理由
大人になっても同じパターンが繰り返されています。
これは
スキーマ(=人生の前提ルール)
が定着してしまったからです。
「本命を選ぶのは悪い」
「欲しがる私はいけない」
「満足を受け取ってはいけない」などの信念。
幼少期に
・配慮を求められた
・いい子でいなければ
・人に迷惑をかけるな
・我慢が当たり前
という文化の中にいると
「自分の欲を抑える」ことで愛される
という誤学習が起きます。
その結果、
大人になっても
→ 遠慮する
→ 本命を避ける
→ 安全なほうに流れる
という習慣が続くのです。
⑤ステッパーを選んじゃう心理
プラダ欲しい→ステッパーを選ぶ
これは【合理化】の典型例です。
ブランド→贅沢
ステッパー→健康に良さそうだし実用的
選ばなかった理由をもっともらしく言い換え
自分を納得させる心の動きをすること
ただ本音は満たされないので
心が置き去りになります。
⑥「欲しい」を抑え込むと起きること
・満足感が得られない
・自分が分からなくなる
・自己肯定感が育たない
・選んでも心が動かない
・創造性が萎える
HSSの創作欲求が
HSPの恐れで踏み潰されるため
本来の豊かさが発揮しづらくなります。
⑦ なぜこのパターンが辛いのか
理由は単純です。
本物の欲求ではないものを選んでいるから。
人は「自分の内側から湧く願い」を
叶えてこそ満足・幸福・自信が
得られます。
妥協は
短期的に安心をくれる一方で
長期的には
自己喪失感
自信の欠如
後悔
につながりやすいのです。
〇 HSS型HSPとしての読み解き
● HSS側
→ 行動したい
→ 作りたい
→ 外の世界へ行きたい
● HSP側
→ 怖い
→ 遠慮
→ 責められたくない
この“両極”の引っ張り合いがあり、
結果
HSP側が勝ってしまう→ 妥協
という形になった。
とてもHSS型HSPらしい葛藤です。
〇一連の行動は「間違い」ではない
重要なのは
この選び方は必ずしも
“悪い”わけではなかったということ。
当時は
◎環境
◎人間関係
◎家庭の雰囲気
の中で一番安全な選択をした。
つまり「自分を守る最善」を
必死に生きてきただけだったんです。
でも今は、その頃より
「自由度」「選択肢」「安全性」
が増えているはず。
だから
少しずつ
本命を選ぶ練習
をしていいフェーズにいます。
〇まとめ
「本当は欲しいのに遠慮するクセ」は
◆ HSSの欲求
×
◆ HSPの恐れ・遠慮
が衝突した結果
育ってきたスキーマ(=思い込み)によるもの。
その背景には
●他者配慮性
●罪悪感
●失敗への恐怖
●合理化
●習慣化
が絡んでいます。
これは
HSS型HSPの
「人を大切にしてしまう性質」
を持っていたからこそ起きた現象です。
だからこそ、これからは
自分の本命も大切にしていいのです。
☆☆☆☆☆
本当に欲しいものを選べない癖が
抜けきらない状態での子育てで気づいたこと
息子と娘は
値段なんて気にしないので
ご飯を食べに行っても
平気で一番高いものを選んでしまいます。
そりゃあメニューの写真を見たら
高い方がおいしそうに見えますもんね。
払えないわけではないし
楽しく外食したいのに
なんで毎回毎回高いものを平気で注文
できるんだろう…と
子どもたちに対して
本当に腹がたってたまらなかった時期がありました。
こたえはシンプルでした。
わたしが一番食べたいものを
高いしな…ランチセットでもいいかな…などと
我慢して妥協して選んでいるから
それを平気でやっている息子や娘に対して
<わたしがこんなに我慢しているのに許せない>って
思ってしまっていただけでした。
わたしが他人に遠慮しないで
食べたいものや欲しいものを
欲しがることを当たり前だと思って育ったら
息子や娘が同じことをしても、きっと腹がたたなかったはず。
現在は、外食の機会が減ったのもあるし
セット以外でも単品で一番食べたいものを
選ぶようにしています。
今乗っている車は
前回の車選びの教訓をいかして
好きなグレードの車にしようと決めて購入しました。
ただ、グレードを上げた見た目よりも、
標準仕様の見た目の方が好みだったので
今回は、好きで標準仕様にしました。
色もリセールバリューを考えて
白か黒にしようと思いましたが、
好きな色にしようと決めて
白でも黒でもない色にしました。
結果、今5年目ですが毎日気に入って乗っています。
今使っているオーブンはというと
本当に欲しかったのは、
バルミューダのオーブンで
それを購入するつもりでいたのですが
残念ながら置き場所の奥行きが足りなかったんです。
カウンターの奥行きは今すぐ変えられないから
じゃあカウンターに置けるサイズで
一番気に入ったのを買おうと思い
それが今のベストと自分で納得しました。
家電売り場の店員さんがとてもオーブンに
詳しくて熱心な方だったので
その方にいろいろと相談して
自分でもネットでのレビューをたくさん読み込んで
東芝のオーブンに決めたのですが
サイズもぴったりで
結果、大満足で使っています。
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