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「あなたって、空気読めるよね」
言われるたびに、なんとなく複雑な気持ちになっていた。
褒め言葉だとわかってる。でも、どこかしっくりこなかった。
読めてるんじゃなくて、読まなきゃいけなかっただけなのに。
ため息ひとつで、心臓がぎゅっとなっていた
ママ友と話しているとき、相手がふと、ため息をついた。
その瞬間、心臓がぎゅっとなって、笑顔のまま固まった。
「私、なんかした?」 「空気、変えちゃった?」 「もう帰った方がいいかな」
頭の中で、勝手に反省会がはじまっていた。
相手はまだ何も言っていないのに。
これが長い間、私の「日常」だった。
「ただ疲れてるだけだ」と、思えた日
ある日、イヤイヤ期まっただなかの2歳児を育てるママ友の家に行った。
彼女は何度もため息をついていた。
でも今回、私は固まらなかった。
「あ、ただ疲れてるだけだ」
そう、すっと思えた。
何でもない一言のようだけど、
私にとってはかなり大きな変化だった。
相手のため息が「自分のせい」になるメカニズム
昔の私は、相手のため息=自分のせい、という回路が自動的に動いていた。
これはHSS型HSP気質だから、というだけじゃない。
「空気を読みすぎて育った環境」が、大きく関係している。
怒られないように。 嫌われないように。 場の空気を壊さないように。
そうやって相手の反応をずっと先読みしてきた神経は、
小さな変化にも即座に反応するようになる。
ため息ひとつ。表情のわずかな曇り。返信のちょっとした遅さ。
それだけで「自分が何かした」という結論に、勝手に飛んでしまう。
これは「空気が読める」のではなく、
安全を確認するために察し続けてきた神経の習慣だ。
人は、思ってるより他人のことを考えていない
気づいたことがある。
人って、思っている以上に他人のことを考えていない。
眠い。疲れた。お腹すいた。2歳児がしんどい。
ため息の理由なんて、たいていそれだけのような気がする。
頭でわかっていても、神経がそう動いてしまうのが、
HSS型HSP×アダルトチルドレンのしんどさだと思う。
「わかってる、でもやめられない」という、あの感覚。
今の私の合言葉
最近、少しずつ使えるようになった言葉がある。
「相手はそこまで考えてない」
「私が気にしすぎてるだけ」
これは冷たくなるための言葉じゃない。
自分の神経を、守るための言葉だ。
相手の機嫌まで背負わなくていい。
全部を自分のせいにしなくていい。
「それ、相手の問題かも」と少し距離が取れるようになるだけで、
人間関係はかなり軽くなる。
空気が読めるのは、あなたの素質だ。
でも、怒られないために使い続けてきた察する力は、少しずつ、休ませていい。
つづく
