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先日、夫と映画館に映画を観に行ったとき、
改めて気づいたことがあります。
映画館って、思っている以上に“刺激が多い場所”なんですよね。
・大きな音響(聴覚刺激)
・次々と切り替わる映像(視覚刺激)
・ポップコーンやフードの匂い(嗅覚刺激)
・周囲の人の食べる音や物音(環境音)
これらが一度に入ってくる空間。
昔の私は、映画を観終わるとどっと疲れてしまって、
「なんでこんなに疲れるんだろう」
「せっかく来たのに集中できない」
そんなふうに思っていました。
でも今は、その捉え方が大きく変わりました。
HSS型HSPの特性としての“疲れやすさ”
HSS型HSPには、いくつかの神経的な特徴があります。
・感覚処理感受性(Sensory Processing Sensitivity)が高い
・外部からの刺激に対して神経が敏感に反応しやすい
・情報処理が深く、ワーキングメモリに負荷がかかりやすい
つまり、同じ環境にいても、受け取っている情報量がそもそも多い。
映画館のように
「音・光・匂い・人の気配」が重なる場所では、
脳がフル稼働しやすくなります。
さらに、ポリヴェーガル理論の視点で見ると、
こういった環境は無意識に交感神経が優位になりやすい状態。
いわゆる“軽い警戒モード”です。
リラックスしているつもりでも、
体の内側では緊張が続いている。
だから、観終わったあとに疲れるのは自然な反応なんですよね。
「イライラの正体」が変わった
以前の私は、
隣でポップコーンを食べている音や匂いに対して
「集中できない」「なんでこんなに気になるの?」と
イライラしていました。
先日も、隣でポップコーンを食べている夫にイライラしました。
映画が始まって、集中したいのに、ずっと食べ続けてる…。
音が気になってしまい、一瞬、夫と来るんじゃなかったって思いましたが
少ししてから
「HSS型HSPの特性で、刺激に反応してるだけなんだ」
そう思える自分がいました。
この違いは大きくて、
・人に対するイライラが減る
・自分を責めなくなる
・必要以上に我慢しなくなる
という変化がありました。
夫は非HSS型HSP。わたしと違って、細かいことは気にならない。
わたしは、HSS型HSP。人が気にならない些細なことも気になってしまう。
ただの違いで、どちらも悪くないんですよね。
「疲れる前提」でいることが大事
映画館に行って疲れるのは、
弱いからでも、慣れていないからでもありません。
HSS型HSPにとっては、あの空間自体が“高刺激環境”。
だからこそ、
「疲れるよね」
「今日は刺激が多かったね」
と、最初から前提として理解しておくことが大切です。
無理に強くなろうとしなくていいし、
周りと同じように楽しもうと頑張らなくてもいい。
自分の神経の特性を知って、
それに合わせてあげること。
それだけで、同じ体験でも感じ方は大きく変わっていきます。
最後に
「なんでこんなことで疲れるんだろう」
そう思っていたことが、
「そりゃ疲れるよね」に変わるだけで、
心も体もかなり楽になります。
HSS型HSPの繊細さは、弱さではなく特性。
まずはそれを、
自分が一番理解してあげることから。
そこが安心の土台になっていきます。
つづく
