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データ入力の仕事をしていた頃、
広い部署の端の島ではあったものの、
後ろの人と背中合わせの席でした。
その後、席替えで壁際の席になったとき、
ものすごく安心できたんです。
背後に人の動きがないだけで、
こんなに落ち着けるんだと気づきました。
それまでは、背後を人が通るたびに、
なんとなくザワザワする。
見られているような感じもして、
気が散って落ち着かない。
私はずっと、それが普通のことだと思っていたけれど、
実は「背後に動きがあること」そのものが、
神経を緊張させていたんだと思います。
職場などで背後に人が通る席だとザワザワする理由を
【HSS型HSPの愛すべき個性】から解説していきます。
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HSPは、生まれつき刺激感受性が高く、
周囲の音・気配・人の動きといった
環境情報を細かく拾う神経の特徴があります。
そのため、
背後を人が通る、誰かの視線を感じる、空気の動きが変わる
こうした小さな刺激でも、
脳は無意識に「環境をスキャン」し続けています。
心理学では、
人間の脳には警戒システム(脅威検知システム)があり、
特に背後は視界に入らないため、
脳が自然と警戒しやすい位置だと言われています。
HSS型HSPの場合は、
ここにもう一つ特徴があります。
それは、高い覚醒レベル(arousal)です。
HSSの人は刺激への反応が強く、
新しいことや変化を求める一方で、
神経は常に高めに覚醒しています。
その状態で背後に人の動きがあると、
脳は無意識に 「誰か来た」
「見られているかもしれない」 「何か起きるかもしれない」 といった
環境モニタリングを続けてしまいます。
これは性格の問題ではなく、
神経が周囲の情報を細かく処理する
深い情報処理(depth of processing)というHSPの特性です。
だからこそ、
壁際の席になって背後の動きがなくなったとき、
神経の警戒レベルが下がり、
安心感を感じやすくなったのです。
HSS型HSPの人にとって、
「背後が守られている環境」は、
神経が落ち着きやすい条件の一つです。
これは決して気にしすぎでも、
神経質でもありません。
刺激を深く感じ取る神経の仕組みがそうさせているだけなのです。
つづく
