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角谷 比呂志「秋田千秋公園殺人事件~准教授麻子の事件簿5~」がkindleストアより発売になりました。

 

「まえがき」

秋田市でのゼミ合宿終了後、麻子は、北都ホテル秋田で、母方の祖母である八重子おばあちゃんと久々に食事することになっていた。八重子おばあちゃんは、北都ホテル・チェーンのオーナー会長である。二人で楽しく夕食を終え、翌朝、二人で朝ご飯をゆっくりいただいている時に支配人が入ってきて、宿泊客が千秋公園で死体となって発見されたので、これから警察が宿泊客の部屋を見るために来ることを伝えに来た。八重子おばあちゃんは、麻子にこの事件を一刻も早く解決するために協力しなさいと指示した。

殺害されたのは古谷和夫34歳。秋田県秋田市の出身で、現在森川乳業に勤務しており、東京都文京区に住んでいる。早速、秋田中央署の依頼で警視庁の片岡刑事と本郷署の高木刑事は、古谷の捜査を行うものの仕事上のトラブルもプライベートでも問題は見つからなかった。

秋田中央署では、古谷の後頭部には傷が2ヵ所あることを確認した。また、古谷の携帯から「ゆうたん」という愛人がいることが判明した。ゆうたんについては、本郷署に捜査を任せることにして、秋田中央署の今井刑事と山崎刑事は、古谷が秋田にいた時の捜査を始めた。

古谷は、高校時代、秋葉(旧姓:横川)富士子と付き合っていた。その富士子と古谷は、古谷が上京する直前に結ばれたのだが、上京すると古谷は一切の連絡を絶った。その後、富士子は妊娠に気が付き、結局、堕胎した。そのため、古谷をとても恨んでいた。この情報を二人の刑事がつかみ、富士子のアリバイを確認したところ、事件が起きた時間、北都ホテル秋田に勤務しており、アリバイは確認された。東京のゆうたんは事件当日、秋田に来ていたが、これもアリバイが確認され、容疑者はいなくなった。

麻子は、富士子の母親、富士子の夫のアリバイも確認すべきだと提案した。母親のアリバイはすぐに確認されたが、夫の秋葉勇作のアリバイはあいまいなものだった。勇作に関して防犯カメラで捜査したところ、秋葉勇作が千秋公園に向かって行くところと、帰ってくるところが写っていた。秋葉夫婦は、あることで、古谷を恨んでいた。そのことを千秋公園で勇作が古谷に言っても、古谷は「俺は関係ない」というばかりなので、カッとなってジャケットの襟をつかんで突き飛ばしたところ、古谷が大きな石に後頭部をぶつけて、ぐったりしたので慌てて帰った。

しかし、それではなぜ後頭部に2つの傷があるのか?真犯人は別にいるのではないか?それは誰なのか?

麻子は、真犯人がもしも別にいるのであれば、仕事関係の人ではないかと思い、伊藤講師に手伝ってもらいながら、首都圏1都3県のDマートチェーンの乳製品売り場の棚割りの写真を撮り、秋田県のDマートチェーン10店舗の乳製品売り場の写真を撮った。それを比較しながら、さらにDマートチェーンの乳製品バイヤーに会い、Dマートチェーンの秋田県のディレクターにも会った。そして、ひとつの仮説を考えた。それを秋田中央署の今井刑事と山崎刑事に話したことが契機になり、事件は一気に解決していく。

秋田の美味しい日本酒を飲みながら、あるいは秋田の美味しい食べ物を食べながらお茶をお供に、この推理小説を読んでいただくとより味わい深い読み物になるのではないでしょうか。