「月刊 流通雑感」NO.120、2014年 8月号(その2) | 流通雑感のブログ

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(3)2013年度専門店営業利益額ベスト10

 専門店調査が行なわれました。専門店は、業種別に集計されていますので、売上高ベスト10のような情報が出ていませんので、営業利益額ベスト10をあげておきます。

1位 ユニクロ       968億円

2位 ニトリHD      630億円

3位 ヨドバシカメラ    541億円

4位 しまむら       421億円

5位 エービーシー・マート 309億円

6位 カインズ       242億円

7位 ケーズHD       236億円

8位 ドンキホーテHD    234億円

9位 マツモトキヨシ    224億円

10位 サンドラッグ     218億円

(4)フェアファッション

 「アースミュージック&エコロジー」を中心に国内外で1000店舗以上を展開しているクロスカンパニー。同社は従業員の95%が女性であることも有名です。同社の石川社長がグローバルブランドに育てようとしているのが「KOE」です。このブランドで、「黒人やヒスパニックなども含む欧米市場に打って出る」と述べています。

 このKOEは、人権や労働環境に問題がない途上国の委託工場と適正に取引するフェアトレードに着目したブランドです。これは石川社長は「フェアファッション」と呼んでいます。

 商品は20~40代女性向けを中心に、男性向けや子供向けなど900品目程度をそろえます。女性向けシャツは4900円、ニットは6900円、客単価は8000円を想定します。

 フェアファッションをアピールするために消費者への啓蒙を重視しないといけません。そのため、縫製工場で働かされている若い女性の話をテーマにした動画を作り、ネット上で公開することなどを考えているようです。

 KOEは、9月に岡山市で1号店を開設します。店舗面積は6600平方メートルを基準にします。3年後には国内で30店舗展開し、欧米アジアへの出店も始めます。

 このブランドが受け入れられるといいな~と思っています。

(5)首都圏の商業施設、郊外型SCがリピート意向強い

 日経リサーチが1都3県に住む約15000人を対象にした調査「直近3ヶ月以内で利用した商業施設」及び「(リピート意向)とても行きたい」を行ないました。その結果が以下のとおりです。

「直近3ヶ月以内で利用した商業施設ベスト5」

1位 伊勢丹新宿本店

2位 渋谷ヒカリエ

3位 西武池袋本店

4位 三越銀座店

5位 小田急百貨店新宿店

「(リピート意向)とても行きたい」」

1位 イオンレイクタウン

2位 コストコ新三郷店

3位 ららぽーとTOKYO-BAY

4位 ららぽーと横浜

5位 三井アウトレット入間

しかし、これほど結果が異なるものだろうか?という疑問は残りますが、郊外型SCの存在感が高まってきていることは確かなようです。

3、メーカーのチャネル戦略

(1)ハム係長のセレクトキッチン

 日本ハムは、フェイスブックなどで人気の自社キャラクターのハム係長が運営するショッピングサイト、「ハム係長のセレクトキッチン」を開きました。

 約13万人の日本ハムファンがSNS上にいるそうです。

 彼らを主な顧客と想定して、「ハム係長の厚切りロースハム」という商品を販売しています。このようにハム係長の名前をつけたこだわり商品を開発・販売していくようです。

 また「商品開発部」を設けていて、消費者が新商品のコンセプト企画やネーミングなどの開発にネット上で参加できるほか、実際の試作品にも参加することができます。

 3年で売上高1億円を目指すとか書かれていますが、売り上げよりも熱烈な日本ハムファンを育てていくことに重点を置いて、丁寧な対応をしていくことが大切なように思います。

(2)味の素、トクホ甘味料の販促

 味の素はトクホ甘味料「パルスイート ビオリゴ」を8月11日に発売します。カロリーは同じ甘さの砂糖より4割少ないのです。この甘味料は「おなかの調子を整える」というトクホの表示許可も得ています。液体タイプのトクホ甘味料です。

 10月からは、若い女性に商品特性をアピールするテレビCMも放映します。合わせて森永乳業の「ビヒダスBB536」というヨーグルトと全国の小売店で共同販促も始めます。

 蜂蜜の代わりにヨーグルトにトクホ甘味料を加える食べ方提案をしようというわけです。そのほうが、さらにお腹の調子を整えるのに効果的だと訴えるのでしょう。

4、その他

(1)トランスフォーマー4、中国がドル箱に

 トランスフォーマー4が中国で歴代最高のペース(公開最初の3日間で約98億円を稼いだ)で興行収入を伸ばしています。中国スターの起用(女優のリー・ビンビン、男優のハン・グンさん)、中国ロケ(北京、広州、重慶、香港)、多数の中国スポンサーの活用(25社)など中国色の強い映画です。このトランスフォーマー4の成功は今後のハリウッド映画の製作・興行のモデルになるかもしれません。

(2)高級カフェ、「カフェ レクセル」好調

 ドトールコーヒーが、4月に丸の内に開店した「カフェ レクセル」が好調です。スペシャルティコーヒーと呼ばれる希少種のコーヒー豆を使用し、従業員が1杯ずつ入れるハンドドリップのコーヒーが売り物のカフェが「カフェ レクセル」です。

 今のところ好調で、想定よりも600円台の注文が多いそうです。客単価は650円で想定よりも約100円高いそうです。全席禁煙で来店客の8割は女性だそうです。

 この「カフェ レクセル」が好調なため、年内に4店舗まで増やすそうです。このようなカフェがどこまで成長するのか注目されます。

 なお、「星乃珈琲店」は105店舗まで成長しています。なお「ドトール」は1095店舗です。

以上