ホリエモンのヒットラーのTシャツ問題 | Ty Hassyの敢えてwokeなブログ

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 ホリエモンがNHKの番組にヒットラーのTシャツを着て出たということで、番組司会者が視聴者に謝罪したそうですが、なんだかNHKらしいなあと思いました。
 TシャツにはヒットラーがNO WAR とつぶやいている絵が描かれたいたようですが、これは実に面白いパロディーで、ついでに安倍首相が「戦争絶対反対!」って叫んでいるTシャツも作ればいいのにと思いました。
 そもそも、ヒットラーとナチスだけが極悪人であり、彼らの悪行は人類の汚点であり、悪夢のようなものであるというとらえ方自体が、問題の本質から目をそらそうとする、暢気な考え方であり、今回のヒトラーのTシャツに抗議するような人々も、ヒットラーにそれほど目くじらを立てるのなら、ヒットラーと同罪の人間も国も腐るほどあったし、今もそれは現在進行形であることを認識したうえで言っているのかどうかがいささか疑問に思われるわけであります。
 前にナチス以外にもアメリカも日本もとんでもない非人道的なことを行っていたことを書いた投稿がありますので、それを再度ここにリブログしておきます。
 ついてに、付け加えておくと、中国もチベットで大量虐殺を行って、南京大虐殺以上の殺戮行為を行ったし、北朝鮮の非道ぶりは、言わずと知れたことです。
 つまり、このヒットラーに象徴される問題は、我々一人一人の問題であり、絶対に他人事ではなく、私たち一人一人が自分自身の心の闇と戦って打ち勝つことによってのみ、二度と再びヒットラーの様な人間がリーダーになることがない世の中がつくれるのだと思います。


 8月6日広島原爆忌の日に、NHKスペシャルで当時のアメリカのトルーマン大統領が、原爆が市民密集地に落とされることを知らされずに原爆投下指令を出していたことが分かったと報道していました。
 つまり、原爆の威力を試したい軍部と科学者たちが大統領を騙してまで、盆地で人口の多い所のど真ん中に原爆を落としたという事です。しかも、これはその時の番組ではなく別の番組で言っていたことですが、原爆を投下する飛行機は8時15分に投下する前に一旦広島上空を意図的に何もせずに通過したという事です。その時は空襲警報が鳴ってほぼ全員が防空壕に入っていたそうですが、飛行機が何もせずに通過したので空襲警報が解除されて人々が外に出てきた直後に飛行機がUターンして戻って来て原爆を投下したのだそうです。
 皆、防空壕から出てきた直後だったので被害が倍増したということです。そして、それは意図的であったとしか考えられないという事です。
 つまり、日本への原爆投下は壮大なる人体実験だったということです。沢山の人が地上にいる状態でそのど真ん中に原爆を落とすと一体どれぐらいの破壊力と人体への影響があるのかを実験したということです。
 真実を知ったトルーマンは相当後悔したようですが、そのままでは国内世論も国際世論も収まらないので、戦争を早く終わらせるために原爆を落とさざるを得なかったという話をでっちあげて、しかも運よくその直後に日本が無条件降伏したので実際に原爆を落として良かったという国内・国際世論が定着してしまったということです。
 しかし、実際は、日本は通常爆弾によって殆どの都市が壊滅的な打撃を受けていたので、もう無条件降伏は時間の問題だったのに、その事に焦りを感じたのは当のアメリカの軍部であって、何故焦ったかと言うと、日本が降伏してしまうとせっかく作った新兵器の原爆を実験できなくなってしまうからです。
 だから、日本が降伏する前に何としてもウラン型の原爆とプルトニウム型の原爆をそれぞれ落としてのその効力のデータを取っておきたかったわけです。
 このように、アメリカの軍部と科学者たちはそれぞれ兵器の効力を試したいという欲求と、核爆発の威力と人体への影響を実際に試したいという欲求によって、大統領を騙してまで目的を遂げてしまったという事です。
 そこには、犠牲になる罪もない人々に対する思いなどひとかけらもなく、ひたすらに自分達の目的を達成することしか頭にない人間性のかけらもない冷血人間の姿しか見えません。
 このような悪魔の様な冷血人間はアメリカにもいたし、ナチスドイツはその典型であるし、他ならぬ日本軍もその例外ではなかったという事です。日本軍の非道ぶりは数え上げれば切りがないほどありますが、多くの場合は戦闘の過程での混乱状態による場合もあったかもしれません。
 しかし、そのような言い訳も一切通用しない、正に確信犯的な悪魔の様な所業を堂々と政府命令で行っていた例があります。それは、あの有名な731部隊です。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/731%E9%83%A8%E9%9A%8A
 731部隊は満州を拠点にする医者や科学者を中心に構成された部隊で、細菌兵器や毒ガス兵器の開発をしたり生体実験によるデータを収集する部隊でした。
 実際に細菌兵器を中国の農村にバラマキその効果を試したり、捕虜を使って、様々な人体実験を行ったという事です。その人体実験の殆どは麻酔も使わず生きたままの人間を解剖するもので、麻酔状態や死んだ後では得られない様々な貴重なデータが得られたという事です。これこそ、正に悪魔の所業以外の何ものでもありませんが、驚くべきことは、それに関わった多くの医者や科学者たちは戦後なんの罪に問われることもなく、日本の医学界や科学界の重鎮として君臨したという事実です。その中心人物の一人はあのミドリ十字社の設立者になっています。
 戦後、多くの人が戦争犯罪人として国際法廷で裁かれていますが、この731部隊に限っては、一部がソ連の法廷で裁かれた以外は、その貴重なデータをアメリカに渡すことと引き換えに殆どの関係者は訴追を逃れることが出来たのです。正に悪魔同士の取引としか言いようがありません。
 このように、アメリカの軍部も広島・長崎で壮大なる人体実験をし、日本軍も文字通りの生体人体実験を繰り返していたわけですが、よく、戦争が人々を狂気に走らせると言って、全てが戦争のせいであるかのような言い方がありますが、僕はあれは話が逆であって、元々人間はとてつもない残虐性と目的の為には手段を択ばないという本性を内に秘めているけど、普段は法律や世論などの様々な手枷足枷があるのでその本性を出す機会がないだけで、一度、チャンスが到来すれば、どこまでも冷徹無情にその目的を達しようとする生き物であるということです。
 というか、ネズミを殺すのにも心が痛む人々も多くいる反面、ネズミはおろか状況が許せば人を殺すのも平気な人々が、我々の中には少なからず居ると言うことです。
 そして、そういう他者の痛みを想像できない、他者の苦しみを全く意に介さない冷徹無情な人間達が権力を持つとナチスの様なことをしでかす訳だし、どこの国の軍部や政権や科学者の中にもそのような冷徹無情な人々が居て、自分達の出番をてぐすねひいて待っている訳ですが、皆が平和に暮らしている時は彼らの出番もありませんが、一度、国際情勢が緊迫して一触即発の状態になると、彼らの攻撃的なな意見が支持されるようになり、彼らがリーダーシップを取り始めるという訳です。
 従って、戦争が人々を狂気に走らせるのではなくて、人類の中に必ずいる他者の痛みを想像できす、他者の苦しみを意に介さない冷徹非常なサイコパスのような人々が、緊張状態の中では攻撃的なリーダーシップを発揮して世論を扇動して全国民を戦争に引っ張り込んでいくということです。
 そのような危険な連中が暴走しないように日頃から目を光らせておくのが、我々に課せられた重大な責任であると思う訳であります。国際情勢が緊張状態になった時に威勢の良いことを言う連中にはサイコパスが多いことを肝に銘じて、彼らの口車には絶対に乗せられないように気を付けましょう。