
本当は「未知との遭遇」とか「ターミネーター」とか「マトリックス」とか色々あるけど一つ選べと言われれば、やっぱり「ラストサムライ」かと思います。
僕は情けないことにハリウッドから武士道の何たるかを学んだように思います。ていうか、他の日本人の書いた武士道についての本は思想的にはなるほどとは思っても、共感するものはあまりありませんでした。
しかし、あの映画のテーマでもあった理念のない実利主義のみが幅を利かせて、陳腐な理念をあざ笑うかのような状況は現代社会にも通じるものがあり、勝ち目はないことは分かっていても、理念のために死んでいった人たちに思わず涙してしまいました。
人間はやっぱりただ生きるのではなく、いかに生きるかが大切なのだ、という当たり前のことを改めて思い出させてくれる素晴らしい映画だったと思います。