まだ半分程度ですが、ヘルメス・J・シャンブの『”それ”は在る』という本を読んでいます。
いわゆる悟り、覚醒系の本で、著者さん・・・ヘルメス・J・シャンブと書かれていますが、何気に日本人。
長いこと読んでみたいと思っていた本なので、ようやく読めるタイミングがやってきたと感じます♡
どんな本でもそうですが、特に悟りを教えるテキストというのは掴めない感覚を、わかるように説明しなくてはならない難儀さがあります。
(海を知らない人に「水色で冷たくて大きくてしょっぱくて・・・」と言っても、なんとなくはわかるかもしれません。
でも、1度でも海に入ってみればその圧倒的な体感で全てを理解できる・・・・そういう感覚に似ています。)
そして、その掴めないものを、教わる側も何とか見たい、知りたい、わかりたい、というあくなき探求心が土台にないと理解出来ないんですよね。
だから、教える側は、自分の感覚を一生懸命言語化し、
教わる側は、わからないなりにも、わかろうとする情熱や意欲がないと成り立ちません。
(もちろん、知ろうとしなくても知ってしまう人もいますけど、それはすごく、すごーく稀で…)
そして、最後には、教える側も教わる側も、それもあれも、在るようで無かった、無かったようで在った、という矛盾を含んだ世界を見ることになります。
だからこそ、教える側がどれだけその言語化が難しい世界を、わかりやすく説明出来るかは、伝え手にも掛かっている訳ですが・・・・
この本は、そこがとてつもなく秀逸だと感じました♡
要はめっちゃわかりやすいっ
こんなにわかりやすい悟りの本、初めて出会ったわ~!!と感動すら覚えました。
悟りの世界は本当に抽象的なので、わからない人にとっては、(わかりやすいと言われても)それでも理解不能かもしれません。
しかし、悟りの世界ってコレかいな?と(例え一瞥程度でも)見たことがある人にとっては、
「そうそう!この感覚!!身に覚えある~」
と共感しちゃう1冊です。
私の場合、一瞥は過去に何度もありましたが、数日間続いた&抱えていた信念がガコッと音を立てたかのように抜け落ちた強烈なワンネスを味わったのは、今年1月のハナシです。
でも、日々のあれやこれやにまみれて、今はすぐ忘れちゃう。
それは自分の故郷がどこなのか、記憶喪失になってしまったかのような郷愁。
しかし『”それ”は在る』を読んでいると、自分の故郷が今ここにあることを、思い出せるのです。
魂がいた場所。
そして、今もいる場所。
誰も、何も、離れられない場所。
さらにこの本が秀逸なのは、他の覚者がなんとなく省いてしまっている、心の動き・・・・機微(きび:表面上は分かりにくい心の微細な動き) 的な部分を、事細かく説明してくれるところ。
だから、読んでいるだけで、スッとそのモードに入って行けるんですね。
悟りに関するいろんな本を読んできましたが、読むだけで静けさに満たされる至福の1冊
そういう表現が似合う本でした。
自粛時間も、ゆるくではありますが解除されたことで、動きやすくなった方もいらっしゃると思うのですが、
静けさを愛している身としては、もっとこの静けさに浸っていたいと思うのです。
そんな時、この『″それ″は在る』を読んでいると、
動き出したエゴの思考が黙るんですね❤️
悟りへと導くワークも書かれているんですが、本文の中にサラッと込められているので、読みながら実践してみると、掴めないものの手応えを味わえるように思います。
出来たら一人部屋にこもって、本と自分が完全に一体化出来る環境で読むのがおススメです。
電車の中とか、日常の片手間で読むのはもったいないので、読んだら全て吸収するかのつもりで入り込めるといいですね
この本、気になってたんだよね~っていう人は、ぜひ読んでみて下さい♡
悟り系の本は、誰にでもおススメ出来るジャンルではないのですが、海外モノの難解な本を5冊読むより、理解が進むと思いますよ~♪
“それ”は在る 1,683円 Amazon |