人間模様
NHKドキュメント72時間 選「秋田 真冬の自販機の前で」
7/30 0:55~再放送を見ました。
林住期さんはこういう人間模様を見られる番組が好きです。
200円のうどんを、真冬に食べに来る人。
そりゃ、温かいところで、温かい家族と、温かい食事をしたいでしょう。
でも、そういう環境がない人もいます。
生活のルーチンとして食べに来られているのです。
なので、吹雪の夜であっても食べに来ます。
いろいろな人がいます。
妻に先立たれたお爺さん。
子供連れのシングルマザー。
癌を宣告された50代独身男性。
仕事前に朝食として食べにくる作業員。
若い頃の思い出に浸りに来る人。
林住期さんも中学生・高校生の頃は行きました。
行っていた店舗も、自販機も、もうとっくの昔になくなりました。
思い出にすら浸れません。
日本人は、先人の頑張りもあって、
衣食住に困る人は大分減りました。
林住期さんだって、通常に生活するには困ることはありません。
確かに、それなりには、頑張ってきました。
頑張って手に入れてきました。
でも林住期さんにもハンデはありました。
当時は母子家庭はハンデでした。
シングルマザーなんて洒落た言い方なんてしません。
はっきり言われたこともあります。不本意な扱いもありました。
世の中には、
頑張っても頑張っても頑張っても、
通常の生活すら手に入れられない人もいます。
もう、スタートから大きなハンデを背負っている人もいます。
運が悪いというのが当てはまる人もいます。
要領の悪い人もいます。
時代に翻弄された人もいます。
真冬に吹雪が荒れる中、自販機のうどんを食べないといけない人たちを、
負け組だとか、自業自得だとか、
そんなことは言いたくはありません。
思いたくもありません。
どうしたらいいのか、林住期さんには分かりません。
彼らにもきっとプライドはあるはずです。
施しは要らないと思います。
馬鹿にするな!って。
では、もし、林住期さんでも出来ることがあるとしたら、
何がある?
彼らの「大切な場」、
そのうどん屋(自動販売機)がつぶれないように
応援(匿名でいくらかの寄付)するのはできると思います。
こんな話って暗いですか?
僕は、人にとって一番大事なことだと思っています。
対等だと思っています。
人の生きざま。人間模様。
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