ひとりごと0666(番外494 父の遺言?) | 林住期さんのひとりごとブログ

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父の遺言?

 

過去のブログでも触れましたが、
父は私が中三の時のクリスマスの次の日、
他界しました。

その父が良く言っていたことは、
「林住期よ、大学には絶対行け」でした。

父の話が必要ですね。

父は、県内でトップクラスの県立高校に入学しました。
しかし、母親(私の祖母)に、家から近い並の高校に無理矢理
転校させられてしまいました。
理由は、私にはわかりません。
相当不本意だったようです。
そこから、父は段々真面目ではなくなっていきました。

大学にも行かせて貰えず、就職となりました。
これとて不本意だったようです。
別に家が貧しかったわけではないのです。
父親(私の祖父)は電電公社の社員でしたし。。。
父親(私の祖父)の弟のコネ?で銀行に就職しました。
 

で、入社式に、父は、学生服で出社しました。
スーツを買ってもらえなかったのです。
何度も言います。
家が貧しかったら、仕方がないことかもしれません。
でも、違うんです。
母親の信念(偏屈、変わり者)で、学生服で行け、となったのです。
私の父は、失意の入社式だったと思います。

田舎ですから、そんなこと、
あっという間に広まったことでしょう。

それからというもの、
田舎を飛び出し、仕事も転々としていたようです。

父は、関西で落ち着き、嫁も貰いました。
林住期さんが生まれて、
父親のコネ?で一流会社に転職したのでした。

でもね、コネだし、中途だし、高卒だし、、、
父は係長が最高位でした。
直に、大卒の若造にどんどん追い越され、
偉そうにあごで使われ、散々悔しい思いをしたそうです。
それは聞きました。

ぐでんぐでんに酔って帰ってきては、
私に、「林住期よ、大学には絶対行け」
良く言ったものです。

悔しさのあまり、大学の願書まで貰ってきていましたが、
もう40過ぎてだから難しかったと思います。
余程悔しかったのだと思います。

なので、林住期さんは、

どうしても大学に行こうと思ったのです。
目指すは、国公立、関関同立。

そこは、男の子。
父を抜きたいと思うものです。

父との相撲は、中一の時に勝ちました。
「滑った、滑った」と負け惜しみを言ってましたが、
まんざらでもなかったように思います。


高校は、亡くなってすぐの受験後、夢を見ました。
父が言うのです。
「林住期よ、(高校の)校長先生に頼んできたから大丈夫やで」
父が夢に出てきたのは、
今をもって、それが最初で最後です。
林住期さんも父に負けないレベルの府立高校に受かりました。
でも喜んでくれる父はもういませんでした。


そして大学は、一浪して、目指した大学に受かりましたが、
通学できないことはないですが遠いし、
下宿は許してもらえず、国公立は諦め、
結局奨学金借りて、私立大学に入学しました。
父も喜んでくれたと思います。
「おとん!俺、追い抜いたで」

会社に入り(会社は父に負けてます)、
年齢も父を追い抜きました。
「おとん!俺のが年上やで、追い抜いたで」
そして、役職は部長となり、
「おとん!俺の方が位、上やで、追い抜いたで」
父は喜んでくれていると思います。

父からもっといろいろ聞きたかった。
父にもっともっと勝ちたかった。

ですね。


実家で、弟と一緒に額縁並んで、
こっち見てちょとだけ笑ってますわ。。。

「おとん、俺頑張ったで」

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★☆★ 1年前シリーズ ★☆★

1年前の今日。2021.11.08

ひとりごと0301(番外198 人間風動物の跋扈①)