ひとりごと0396(番外283 公正なジャッジ) | 林住期さんのひとりごとブログ

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林住期を生きるおっちゃんの不定期なひとりごとです。

公正なジャッジ

 

審判員は、ある意味では気の毒な仕事だと思います。

もう、どうしようもないですね。

責任の取りようがありません。

戻しようがありません。

誰もが不幸です。

後味が悪いです。

公正なジャッジは無理です。

という前提で、

やるべきことは、
なるべく人が関わらない方法をとること。
ビデオや計量など精密に測れるもの使って
ジャッジすることだと思います。
それと、もうひとつ。
なるべく公開とし、密室で行わないことです。
複数人でのジャッジも必要だと思います。

そして、プロなんだから、
公正なルールを確立することに
尽力することです。

ルール改正です。

 

 

 

北京オリンピック、ジャンプ混合団体での、問題の審判員は、
自身が、女性としてスキージャンプ界を一新する使命を感じたという。
「その思い込みこそ、変えられなければならないものだった。
このスポーツ界で、女性の存在がより大きくなれば人々の意識も変化するだろうし、
男性が支配する集団の雰囲気を変えられるのは女性だとも思った」。
と語ったとされるが、
大いなる勘違いですね。
ジャッジをするという仕事においては、
男がどうのこうの女がどうのこうのなど、

個人的な主義主張は要らんのです。
一切関係ありません。
国も関係ありません。
別の仕事で、別の場で、必要なところで主張してください。

全く視点が変わりますが、
林住期さんは、スポーツにおいて、
厳格な、公正だとか平等だとかは、
そんなもの存在しない
と思っています。

例えば、水泳各競技。
男性と女性を分けています。
これは、平等の第一歩だと思います。
生物学的に、男性の方が筋力が強いわけですから、
男女区別なしにしてしまうと、
男性ばかりが優勝してしまいます。
現代では、
この区別も怪しくなりつつあります。
体は男性で心が女性ならどうしたらよいのか?
逆もしかりです。

ずっと思っていたのですが、
水泳の場合、スタート地点の基準は、足の裏ですよね。
で、ゴールは手先ですよね。
背が低い人より背が高い人の方が、どう考えても有利ではないでしょうか。
身長170センチぐらいの日本人より190センチの外人の方が有利です。
恐らく、30センチぐらいは有利かと思います。
タイムにして何秒なのかは知りませんが、
ターンする度に背の高い人が有利なんですよね。
じゃ、だからと言って、身長5センチ刻みで、階級を作りますか?
2センチですか?1センチですか?
金メダリストが多くなって良いですね。
でも、こんなこと、平等でないって誰がごちゃごちゃ言います?
そんなこと言いだしたらきりがないからですよ。

そう考えれば、
スーツの太もも部分がどうのこうのって、
測り方次第でもどうにでもなるわけでしょうから、
そんなルールは辞めるべきだと思います。
別の、より公正な基準を作るべきです。
それでも、厳格な公正さは無理でしょうね。
ほどほどになるしかありません。

最後に、もう一つだけ言わせてください。
件の審判員は、横の視点での思考しかできていません。
百歩譲って、同競技に出場する選手間に対しては、
平等なジャッジは出来たかもしれませんが、
縦の視点、要は時間の経過を考えた場合、
数日前に行われた他のジャンプ競技とのジャッジの平等性は
全くもって、欠いているのです。
その視点で問題です。
そう思うと、いくら自分のジャッジの正当性を主張したところ
やはり独りよがりと言われても仕方がないと思います。

公正とは言えないでしょうね。
 

もうこんな後味が悪いことはゴメンです。

オリンピック興ざめ。