守破離の原則
これは数十年前、朝礼で役員の方がテーマにされた言葉でした。
林住期さんごときでは人様に説明できないので、ネットに乗っていた説明を記述します。
守破離の守:
師匠に言われたこと、師の流儀・型を習い『守る』こと。
守破離の破:
師の流儀を極めた後に、他流も研究すること。
その型を自分と照らし合わせ、自分に合ったより良いと思われる型をつくることにより、
既存の型を『破る』こと。
守破離の離:
自己の研究を集大成し、独自の境地を拓いて一流を編み出すこと。
師匠の型、そして自分自身が造り出した個人は、
自分自身と技についてよく理解しているため、型から『離れる』こと。
これを日々の仕事に当てはめて考えると
上司・先輩を真似る。
仕事の基本・基礎を『守る』⇒学んだこと(基本・基礎)を実践する段階。
守破離の破:
独自に工夫する。
仕事の基礎を少しずつ『破る』⇒試行錯誤をしながら自分流のスタイルに挑戦段階。
守破離の離:
基本を踏まえたオリジナルに進化する。
仕事の基礎を変革して『離れる』⇒上司の元を学んだことより進化する段階。
だそうです。スッキリ。
例えば、扇風機一つとっても、
自分で一から、市中で出回っている扇風機と、同じ品質、同じコストの物なんて作れません。
扇風機開発に携わってこられた方のノウハウ無しでは作れません。
その設計をもとに、自分のオリジナリティーを付け加えたりして、
何度も何度も試行錯誤の上、
やっと他社を抜きんでる扇風機を世に出すことができるのではないでしょうか?
林住期さんの感覚ですが、
「守破離の守」すら出来ていない人が増えたように感じます。
先輩方とのコミュニケーションをはかり、そこから学ぼうとするケースは減っているように感じます。
何回も言いますが、きちんとできる素晴らしい人材は確実にいます。
しかし確実に減っているように感じます。
自戒を込めて言いますと、今や情報は、ネットやSNSで簡単に手に入ります。
先輩方が教えてくれる内容が全て正しいとは言いません。
でもね。
その正しくないことに自分が気付いたりすることそのものにも意義があると思うのです。
何でもかんでも結果結果と言いますが、
プロセスを抜きにして、すっ飛ばして、
いい結果にはたどり着かないと私は思っています。
守破離の原則の重み、伝えたいことはそこなんだと思っています。