仕掛学への望み
いつだったか忘れましたが、数年前セミナーを受けました。
仕掛学(しかけ)です。
大阪大学に松村真宏先生がいらっしゃいます。
著作権の扱いを十分理解していませんので、画像添付は控えます。すみません。
「仕掛け」の定義について、
松村准教授は
「問題解決に資するよう人の行動をいざなうもの」と説明する。
「日常生活で不便だな、面倒だなと感じることなどを、
どうしたら解決できるかと考えたときに、
不便・面倒という問題を作り出している人の行動を
変えたらいいと考えました。
強制的ではなく、ついしたくなるよういざなうんです」
大阪大学のサイトです。
私がセミナーで学んだ事例をご紹介いたします。
簡単な事例ですが、
ゴミ箱にゴミを捨てさせるには?
ゴミをゴミ箱に入れると、ひゅ~と物が落下する音が聞こえます。
その音聞きたさにゴミを捨てるという仕組み・仕掛けです(注1)。
エスカレーターでなく階段を使わせたい駅では、
階段がピアノの鍵盤になっており、音が鳴るそうです(注2)。
車では、道路にある仕掛けがなされており、
あるスピードでないと音がちゃんと聞こえないようです。
スピード違反をなくすための仕組みだそうです。
他、
立小便の被害には鳥居の絵を描いておく仕掛け
男子便器に、的となるシールを貼る仕掛け(汚れ防止)
バスケットボールのリングとゴミ箱が一体となった仕掛け
天王寺動物園(大阪)の手の消毒をさせる仕掛け
屋外の食のイベントでは、使用後の箸などで投票兼ねたゴミ箱に入れさせる仕掛け
サッカー場などで、たばこの吸い殻を贔屓チームの吸い殻入れに入れさせる仕掛け
良い仕掛けだと思いました。
注1.“世界一深い”ゴミ箱
https://youtu.be/cbEKAwCoCKw
説明しているサイト
“仕掛”でチラシの受取が2.5倍になった事例など11個の“仕掛”アイデア
https://ideasity.biz/shikake-gaku
注2.鍵盤の階段
https://www.youtube.com/watch?v=2lXh2n0aPyw
なんとか、この仕掛学がもっと発展し、
人間関係がぎくしゃくしないような方法で、
まるで赤ん坊のように「嫌々」を発する人たちを巻き込めないかなあと思っています。
今のコロナ禍において、
マスクをしたくなるような仕掛け。
家に居たくなるような仕掛け。
お店でのマナーを守りたくなるような仕掛け。
なんかないでしょうか?