ひとりごと0072(番外029 仕掛学への望み) | 林住期さんのひとりごとブログ

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林住期を生きるおっちゃんの不定期なひとりごとです。

仕掛学への望み

 

いつだったか忘れましたが、数年前セミナーを受けました。

仕掛学(しかけ)です。

大阪大学に松村真宏先生がいらっしゃいます。

著作権の扱いを十分理解していませんので、画像添付は控えます。すみません。


「仕掛け」の定義について、

松村准教授は

「問題解決に資するよう人の行動をいざなうもの」と説明する。

「日常生活で不便だな、面倒だなと感じることなどを、

どうしたら解決できるかと考えたときに、

不便・面倒という問題を作り出している人の行動を

変えたらいいと考えました。

強制的ではなく、ついしたくなるよういざなうんです」

 

大阪大学のサイトです。

 

 

 

私がセミナーで学んだ事例をご紹介いたします。

 

簡単な事例ですが、

ゴミ箱にゴミを捨てさせるには?

ゴミをゴミ箱に入れると、ひゅ~と物が落下する音が聞こえます。

その音聞きたさにゴミを捨てるという仕組み・仕掛けです(注1)。

 

エスカレーターでなく階段を使わせたい駅では、

階段がピアノの鍵盤になっており、音が鳴るそうです(注2)。

 

車では、道路にある仕掛けがなされており、

あるスピードでないと音がちゃんと聞こえないようです。

スピード違反をなくすための仕組みだそうです。

 

他、
立小便の被害には鳥居の絵を描いておく仕掛け
男子便器に、的となるシールを貼る仕掛け(汚れ防止)
バスケットボールのリングとゴミ箱が一体となった仕掛け
天王寺動物園(大阪)の手の消毒をさせる仕掛け
屋外の食のイベントでは、使用後の箸などで投票兼ねたゴミ箱に入れさせる仕掛け
サッカー場などで、たばこの吸い殻を贔屓チームの吸い殻入れに入れさせる仕掛け
良い仕掛けだと思いました。

注1.“世界一深い”ゴミ箱
   https://youtu.be/cbEKAwCoCKw
 
   説明しているサイト
   “仕掛”でチラシの受取が2.5倍になった事例など11個の“仕掛”アイデア
   https://ideasity.biz/shikake-gaku

注2.鍵盤の階段
   https://www.youtube.com/watch?v=2lXh2n0aPyw
 

なんとか、この仕掛学がもっと発展し、

人間関係がぎくしゃくしないような方法で、

まるで赤ん坊のように「嫌々」を発する人たちを巻き込めないかなあと思っています。

 

今のコロナ禍において、
マスクをしたくなるような仕掛け。

家に居たくなるような仕掛け。

お店でのマナーを守りたくなるような仕掛け。

 

なんかないでしょうか?