古城巡りで有名なフランス・ロワール地方。このロワール地方で作られるメインのチーズが山羊の乳で作られたシェーブルチーズです。
山羊は牛や羊よりも粗食に耐え、険しい山岳地帯を苦とせず、何よりも乾燥地域に強いため、遊牧民が歴史を作り始めた時代、山岳部や乾燥地帯を連れて歩くには山羊の方が適していました。
こういった歴史もあり、シェーブルチーズは世界最古のチーズと言われています。
その代表的なシェーブルチーズは、「サントモール・ド・トゥーレーヌ」、「ヴァランセ」、「クロタン・ド・シャヴィニョル」等チーズの表面を覆っているポプラの木を燃やした黒い灰があるのが特徴で、アルカリ性のこの灰が山羊の酸味をまろやかにする効果がありまた、保存にも一役買っています。
この山羊特有の風味と酸味のあるシェーブルチーズと、爽やか系の酸味のしっかりした白ワインとが抜群の相性なのです。シェーブルチーズに合うワインが、フランス・ロワール地方の「シュナン・ブラン」というブドウから造られた白ワインです。是非、お試しくださいね。
11月29日(日)の「チーズで巡るフランスカルチャー紀行vol.2」では、ロワール地方のカルチャーをご紹介し、シェーブルチーズとワインのマリアージュをテイスティングいただきます。
たまプラーザサロン チーズで巡るフランスカルチャー紀行vol.2(11/29)