とても辛く寂しい事があった。

大切な友人が業界から去る…。



男として、音楽家としてとても尊敬できる人だった。
彼のおかげで沢山の夢を見て、沢山の経験ができた。
感謝の気持ちは計り知れない。


彼と共有できた時間は僕にとって宝物だ。
ホント心の底からありがとうって伝えたい。



コロナが悪いのか?音楽業界が悪いのか?

いや、違うと思う。

生きていくって、人それぞれ。どんな形であってもそれぞれの道がある。良い事も悪い事も流動的に世の中は変わる。その都度自分なりの変化が必要。


不正解なんてない。


選んだ道はそれが正解なんだと思う。

そこから自分で考え切り開き行動に出る事が全てなんだと思う。

幸せなんて自分自身それぞれが感じるもの。

何不自由ない裕福な方や、力のある偉い方だって悩みはある。時間だけは平等。どう感じ、どう生きるかがその人の全てだと思う。

僕は彼と過ごした時間を大切な思い出として、また僕なりに前に進む。彼も彼なりにまた強く前に進むだろう。


昔ね、

ある現場で僕が同じ箇所を毎回間違えた。

その現場はメンバー間がとても緩い雰囲気の現場だったんだけど、
ある日会場リハーサルで、僕はまたいつもの箇所を間違えた。

その後楽屋で彼は僕を呼び出した。


彼は僕の目を見て、


"何回間違えてんだよっ!プロだろ?しっかりしろよ‼︎"


と強く言った。


正直、面食らいビックリした。


どんな時だって人前で演奏する時はミュージシャンとしての誇りを持ってステージに立てよ‼︎と責任の重さを伝え、気持ちの緩みが出てる僕に喝を入れてくれた。

緩い雰囲気の中ヘラヘラしてた自分が情けなくなり恥ずかしい気持ちが一気にズンと込み上げてきた。
楽屋とステージのオンオフもできない、弱い自分に気づかされた。

穴の中に入りたい気持ちになった。

同時に彼の真剣さ、信念、強さ、優しさ、愛情、
全部が伝わった。

そこから、僕は絶対に予習、復習、そして、練習を怠らなくなった。

プロとして音楽家として、オンオフの切り替えをし、誇りを持って音に携わる事ができた。

僕はまた強く成長できた。


彼が気づかしてくれたのだ。


ミュージシャンとしても人としても成長させてくれた彼を僕はずっと尊敬している。

人の悪口を決して言わず、真剣に仕事に取り組む彼の姿は最高のアーティストだ。

業界から離れ、少し寂しくはなるけど、まだまだ彼とは長い付き合いになるだろう。

職種は違っても彼と会えばまた刺激をもらうと思うし、僕も彼をいつでも協力したい。


まだまだ長いこの先の人生、二人にとってまた幸せな未来が待っている。

会えばまた笑顔の絶えない時間になるだろう。

一先ず今までありがとう‼︎

最高にカッコいいアーティストだったよ。

これからさらにカッコ良くなる彼が楽しみだね‼︎

また会おうね!



本当にありがとう‼︎