よく音楽をやっていない、いわゆる普通の友達に歌手って誰が上手い?とか誰が凄い?って昔からよく聞かれる。僕の答えは”ステージに立ち続けている人は皆エグいくらい凄いよ”って答える。歌が上手い下手、演奏が上手い下手は音楽では実はあんまり関係ないと僕は思っている。
音楽は上手い下手の前に、良いか悪いかだ!もちろん素晴らしい技術と繊細さで凄い音楽もあれば、不器用だけどなんかそれしかない、他には真似できない素晴らしい芸術的な音楽や演奏もある。先ずは自分が”何を想い、どう表現するか”だと思う。それを一貫して貫くのは並大抵ではできない。そこにたいしての技術であり、精神力なのかなと思う。 一つ言うと、歌が上手いだけでは歌手にはなれない。自分をどう見せ、どう活動していくか、そこも同じくらい大切な事なんだ。コメント一つ、行動一つ、自分の発信する事全部に足跡が付く。ブレてる人はやはりそこまでのような気がする。一貫して貫く人は死ぬ気で生きてるよほんと。僕はそういうアーティストと関わる事が多く、刺激を受けてきた。
日々の疑問や不満、不安、悲しさ、楽しさ、怒り、全ての事を受け考え、歌詞や音で表現していく。それこそが”アーティスト”なんだと思う。
TAKUMA氏
彼は素晴らしいアーティストだ。表現力豊かな上、表現する技術力が高いアーティスト。今回10周年ライブのお誘いが来た時、やるしかないと思った。それはね、彼の人柄が僕を動かしているんだ。彼と再会し、僕のドラミングもめちゃくちゃ良くなった。まだまだだけど、なにより向上心がハンパなく上がった。音楽家としての表現力豊な彼はもちろんだけど、人として素晴らしい人なんだ。だから、彼の周りは楽しく良い人が集まるんだと思う。僕はどんな時だって、力になるのなら彼を助けたいし、演奏して楽しみたい。
今回TAKUMAの楽曲と見つめ合った時、正直の感想wyseと全然ちゃうやん!って思った 笑
けどね、僕の中の表現方法でいけそうとも思った。それは過去に女性アーティストもやったし、ポップスもやった事ある。これは良い機会だし、チャレンジ精神が湧いてきた。
僕の叩くTAKUMAをせっかくだから特別なものにしたかった。
本番スタート、意識レベルは絶頂に達していた。頭二曲は確実に良い息吹を残したと思う。しかし!甘くはなかった。本番ならではの難しさと直面する。音の響き、タッチ、微妙な周りの音の聞こえ方でかなりやりにくくなってきた。
しかも、表現の仕方が完全に体に入っていない。これには理由があった。今まで基本譜面には頼らなかったからだ。何がなんでも頭で覚え、体に入れてきた。しかし、今回は譜面に頼ってみた。これがいけなかった…。譜面に頼るから、曲がいつもみたいに完全に体に入っていない。案の定スリリングな演奏だった。しかし、抜群なバックメンバーがしっかりと支え、独特で特別なライブとなった。
ゆうたくんとTAKUMA氏は長い付き合いでアコースティックなども普段からやっている。この二人の呼吸感はエグかった。計り知れない二人の力を見せつけられた。こーちゃんはもう生熊耕治ブランドですね。彼はロックスターだ‼︎彼の圧巻のギターはほんと国宝級よ。イッシーくん、彼のカッティング凄くのれるし、TAKUMA氏と長い付き合いなのでやはり呼吸感は馴染んで素晴らしい関係性があった。そしてベース、今回僕と同じで初参加のマニーくん。上手かった‼︎先ず、技術はハンパないね!歌物やったら彼はこれからどんどん名前を知られていくベーシストだと思う。彼には今回だいぶサポートしてもらった。そして、マニュピレーターの伊藤さん。もう僕と二個一だよね。伊藤さんとの連携プレイがないとライブはできない。そのくらい信頼性も高いし、サポートしてもらってる。TAKUMA氏の強烈なアーティスト性のもと、沢山のミュージシャンやスタッフがついている。その中で僕もドラムをたたけて幸せだった。このライブで得るものは正直昨日のwyse以上にあった。これからTAKUMA氏はまだまだいろんな事を感じ、表現していくだろう。彼の活動を応援し、色んな人に感じてもらいたいと思う。常にブレず自分を表現している人少ないと思う。普通は無理だ。奇跡的な人がやるからアーティストなんだ。彼のこれからの作品やステージを見て聞いて感じてほしい。自分の心に響くポイントが必ずあるはずだよ。真剣に自分に向き合い戦い続けてるアーティストは本気でカッコいい。だから僕は叩く。幼い頃から絶対カッコいい大人になりたかった。顔とかじゃない。生き方だ。生き方がカッコいい奴は何やってもカッコいいんだ!僕は何がなんでもドラムで自己表現していく。一つでも多くの作品を出したい‼︎一つでも多くステージに立ちたい‼︎
TAKUMA氏、チームTAKUMA、スタッフ、そしてオーディエンス、またパワーをもらった。
感謝の気持ちで満ち溢れている。
10周年に相応しい彼のステージングだった。これからがもっと期待で楽しみだね!











