本当に僕の東京生活はCHILDなくしては、成り立たなかっただろう。
けして淡々とやってきたわけではないし、数々の数えきれないエピソードはある。
そこで、この番外編は僕の心境の変化など、ある一つのエピソードを書きたいと思います。
♪★★★★♪
僕はCHILDの皆とは違って東京には一人で出てきた。
仲間はいない。
全部、自己責任だ。
だからこそ、僕は地に足を付け、倒れるわけにはいかないと、日々気を引き締め生きていた。
それは色んな思いを胸に、
目的がプロドラマーとしての夢を抱き、上京してきているからだ。
けど、幸運な事に上京してすぐ、CHILDと出会い、同じステージに立ち、殆ど毎日一緒にいれた。
休みの日でも、メンバーで集まって、奥多摩の山に行ったり、買い物行ったり、それこそ、家族や恋人以上に一緒にいたと思う。
スタジオが終っても、夜中にジンから「どんな具合い?」って電話もしょっちゅう。
「いや、さっきまで一緒に居ましたやん‼」って返すのは日課 笑
どんな時も皆と集合して、とにかく顔を合わす。
本当に仲の良い、結束力のあるバンドだった。
しかし、日が経つ事により、だんだん自分の時間がない事に息苦しくなってきた。
それは仲の良い事は良い事だけど、僕には結束力と言っても、他力本願に見える所も多々あったからだ。
自分の力こそしっかりとしないと、バンドの根底力などパワーアップしない。
けして、僕も含めて皆、演奏が上手いとは言えない。
だからこそ、練習して楽器で魅了されるようなミュージシャンにならないといけないのだ。
ぶっちゃけ、へぼい奴とはやる気はなかった。
もっともっと凄い人とやりたい!上に行くためには手段は問わないと、その時まで心の中で思っていた。
●ある移動中の出来事だった
案の定、ジンはまた根掘り葉掘り、僕のプライベートの事まで聞いて入ってくる。
すでに僕は息苦しい感MAXだった時期。
等々、堪忍袋の緒が切れ、キレてしまった!
ユ:「おまえ、どこまで俺に入ってくるんじゃーーっ!」
ジン:「アホかっ‼それがバンドちゃうんかーっ!」
ジンと初めての大喧嘩。
車外に聞こえるほどの怒鳴り合いだった。
僕は上に上がるためなら、相手の性格など、そこまで関係ないし、入り込まないようにしていた。
全ては音なのだ!
僕らはミュージシャン。
音が良ければそれでいいのだ‼
情が湧き、仲良しこよしで、目的から遠ざかったり、音楽に関係ない事で揉めたりして、ブレるのが嫌だったからだ。
でも、ジンはこれを完全否定した‼
ジンは人と人の絆が生まれ、一緒に力を合わせるからこそ、初めて相手に伝わる物だと言ってきた。
バンドメンバーのプライベートまで足を踏み入れ、全てを受け止め理解するからこそ、チームだろうと。
個々の能力が優れているから伝わるとは限らない。
一心同体で一つになるからこそ、伝えるエネルギーが増す。
テクニック以上に人の絆こそがバンド故の最強の武器ではないかと熱弁された。
僕の23年間の価値観を思いっきり否定してきたのだ。
僕も頑固だから、激しく言い争う。
でも、相手の目を見て真剣に喧嘩するうちに、だんだんと理解できるようになってきた。
よく考えてみると、
メンバー全員が素直だ。
悪気のある人は1人もいない。
皆それぞれバカがつくほど真面目で真っ直ぐだ。
だからこそ、こうして本気で喧嘩できるではないか。
僕はCHILDの楽曲が大好き。
けして、頭で考えて作ってるのではない。
皆の素直さ、優しさ、真剣さ、そして、絆こそが故の楽曲だったんだと初めてそこで気づかされた。
音楽とは関係なく、人として大きく価値観が変わった瞬間だった。
僕はジンとあの時の喧嘩がなければ、きっとこんなにも情熱的なミュージシャンにはなっていなかっただろう。
あの時、お互いまだ日も浅く、あまりそこまで知らない関係だったのに、あの時点で真剣に喧嘩できたからこそ、僕ら2人の絆が深まり、本当の仲間になれたんだ。
僕は今までの考えを捨て、1人の力は弱いけど、皆で力を合わせると誰にも勝てない強い力になる"バンド力"にこのCHILDを通してどんどん魅了されていった。
だからといって個人の努力はしなくていいのかと言ったら大間違い。皆それぞれ、努力はしなくちゃいけない。それがあっての話だ。
実際やぎちゃんや、しょうちゃんなんて、ジンスタで何ヶ月も合宿生活をしていた。
毎日、朝から晩まで練習。
本当によくやるなーと、感心するくらいだった。
リズム感が悪いからと言って、皆でダンス習いに行ったり(僕は見学)、ライブでテンション上がって、演奏が乱れる原因は熱だと言ってメンバー分、扇風機買ってきたり、様々な努力はしてきた。
本当に新兵訓練所みたいな状況を自ら自分達で作り、一歩一歩前進していった。
こうやって、真剣に目標に向かい本気で力を合わせて来たからこそ、人としても成長できたんだなと、今になって考えてみると思う。(まだまだですが…)
けれど、けして楽しい事ばかりではなかった。
辛い時も、悲しい時も、歯を食い縛り、手を取り合い、皆で乗り越えてきた。
だからこそ、僕はこのCHILDには音楽以上の気持ちがあるんです。
ジン、やぎちゃん、たかさん、しょうちゃん。
最高な仲間であり、大親友です。
皆、今はそれぞれのフィールドで戦ってる。
僕もあの大切な時期があったからこそ、こうして今日もドラムを叩く事ができている。
最高な仲間です。
僕の財産なんです。
そしてまた、明日もドラムを叩きたいと、今も思える事が幸せなんです。
ドラムスコの旅~CHILD番外編~
完
次回! ドラムスコの旅~CHILD編~パート6
長いの~ 笑
まだ続くんかいっ!
続くんです 笑
お楽しみに‼
CHILD‼
iPhoneからの投稿
けして淡々とやってきたわけではないし、数々の数えきれないエピソードはある。
そこで、この番外編は僕の心境の変化など、ある一つのエピソードを書きたいと思います。
♪★★★★♪
僕はCHILDの皆とは違って東京には一人で出てきた。
仲間はいない。
全部、自己責任だ。
だからこそ、僕は地に足を付け、倒れるわけにはいかないと、日々気を引き締め生きていた。
それは色んな思いを胸に、
目的がプロドラマーとしての夢を抱き、上京してきているからだ。
けど、幸運な事に上京してすぐ、CHILDと出会い、同じステージに立ち、殆ど毎日一緒にいれた。
休みの日でも、メンバーで集まって、奥多摩の山に行ったり、買い物行ったり、それこそ、家族や恋人以上に一緒にいたと思う。
スタジオが終っても、夜中にジンから「どんな具合い?」って電話もしょっちゅう。
「いや、さっきまで一緒に居ましたやん‼」って返すのは日課 笑
どんな時も皆と集合して、とにかく顔を合わす。
本当に仲の良い、結束力のあるバンドだった。
しかし、日が経つ事により、だんだん自分の時間がない事に息苦しくなってきた。
それは仲の良い事は良い事だけど、僕には結束力と言っても、他力本願に見える所も多々あったからだ。
自分の力こそしっかりとしないと、バンドの根底力などパワーアップしない。
けして、僕も含めて皆、演奏が上手いとは言えない。
だからこそ、練習して楽器で魅了されるようなミュージシャンにならないといけないのだ。
ぶっちゃけ、へぼい奴とはやる気はなかった。
もっともっと凄い人とやりたい!上に行くためには手段は問わないと、その時まで心の中で思っていた。
●ある移動中の出来事だった
案の定、ジンはまた根掘り葉掘り、僕のプライベートの事まで聞いて入ってくる。
すでに僕は息苦しい感MAXだった時期。
等々、堪忍袋の緒が切れ、キレてしまった!
ユ:「おまえ、どこまで俺に入ってくるんじゃーーっ!」
ジン:「アホかっ‼それがバンドちゃうんかーっ!」
ジンと初めての大喧嘩。
車外に聞こえるほどの怒鳴り合いだった。
僕は上に上がるためなら、相手の性格など、そこまで関係ないし、入り込まないようにしていた。
全ては音なのだ!
僕らはミュージシャン。
音が良ければそれでいいのだ‼
情が湧き、仲良しこよしで、目的から遠ざかったり、音楽に関係ない事で揉めたりして、ブレるのが嫌だったからだ。
でも、ジンはこれを完全否定した‼
ジンは人と人の絆が生まれ、一緒に力を合わせるからこそ、初めて相手に伝わる物だと言ってきた。
バンドメンバーのプライベートまで足を踏み入れ、全てを受け止め理解するからこそ、チームだろうと。
個々の能力が優れているから伝わるとは限らない。
一心同体で一つになるからこそ、伝えるエネルギーが増す。
テクニック以上に人の絆こそがバンド故の最強の武器ではないかと熱弁された。
僕の23年間の価値観を思いっきり否定してきたのだ。
僕も頑固だから、激しく言い争う。
でも、相手の目を見て真剣に喧嘩するうちに、だんだんと理解できるようになってきた。
よく考えてみると、
メンバー全員が素直だ。
悪気のある人は1人もいない。
皆それぞれバカがつくほど真面目で真っ直ぐだ。
だからこそ、こうして本気で喧嘩できるではないか。
僕はCHILDの楽曲が大好き。
けして、頭で考えて作ってるのではない。
皆の素直さ、優しさ、真剣さ、そして、絆こそが故の楽曲だったんだと初めてそこで気づかされた。
音楽とは関係なく、人として大きく価値観が変わった瞬間だった。
僕はジンとあの時の喧嘩がなければ、きっとこんなにも情熱的なミュージシャンにはなっていなかっただろう。
あの時、お互いまだ日も浅く、あまりそこまで知らない関係だったのに、あの時点で真剣に喧嘩できたからこそ、僕ら2人の絆が深まり、本当の仲間になれたんだ。
僕は今までの考えを捨て、1人の力は弱いけど、皆で力を合わせると誰にも勝てない強い力になる"バンド力"にこのCHILDを通してどんどん魅了されていった。
だからといって個人の努力はしなくていいのかと言ったら大間違い。皆それぞれ、努力はしなくちゃいけない。それがあっての話だ。
実際やぎちゃんや、しょうちゃんなんて、ジンスタで何ヶ月も合宿生活をしていた。
毎日、朝から晩まで練習。
本当によくやるなーと、感心するくらいだった。
リズム感が悪いからと言って、皆でダンス習いに行ったり(僕は見学)、ライブでテンション上がって、演奏が乱れる原因は熱だと言ってメンバー分、扇風機買ってきたり、様々な努力はしてきた。
本当に新兵訓練所みたいな状況を自ら自分達で作り、一歩一歩前進していった。
こうやって、真剣に目標に向かい本気で力を合わせて来たからこそ、人としても成長できたんだなと、今になって考えてみると思う。(まだまだですが…)
けれど、けして楽しい事ばかりではなかった。
辛い時も、悲しい時も、歯を食い縛り、手を取り合い、皆で乗り越えてきた。
だからこそ、僕はこのCHILDには音楽以上の気持ちがあるんです。
ジン、やぎちゃん、たかさん、しょうちゃん。
最高な仲間であり、大親友です。
皆、今はそれぞれのフィールドで戦ってる。
僕もあの大切な時期があったからこそ、こうして今日もドラムを叩く事ができている。
最高な仲間です。
僕の財産なんです。
そしてまた、明日もドラムを叩きたいと、今も思える事が幸せなんです。
ドラムスコの旅~CHILD番外編~
完
次回! ドラムスコの旅~CHILD編~パート6
長いの~ 笑
まだ続くんかいっ!
続くんです 笑
お楽しみに‼
CHILD‼
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