しかし、久々の大阪は良かったなー! 定期的に帰らなあかんなーと思った。
僕が育ったところは吹田市です。
東京で出会った人はフキタって言う。スイタです。
皆さんの知っている岡本太郎の太陽の塔がある所ですよー!

ドラムにビリビリきた17才の時、幸運にも実家が関西大学から近いためスタジオが沢山あり、バンドマンも沢山いて、ロン毛の兄ちゃんとか奇抜な人は幼い頃からよく見ていて抵抗は全く無かった。

バンドを始めるイコール長髪みたいな勝手なイメージで、部活を引退と同時に髪を伸ばし始めた。

やると決めたらとことんやらなきゃ気がすまない僕は、どうやってプロになるのか、そしてどの道が1番早いのかを考えた(近道なんてないのにね)。

そこで授業中ボーと先生の話を聞いていた時、ふとひらめいた‼
そうだ! 家の近くのスタジオに行って本格的な長髪バンドマンに弟子入りしたらいいんだ!と頭上に電球がついた!

プロミュージシャン=東京

みたいなイメージなので、スタジオの掲示板に貼ってある、東京などでよくライブ活動しているツアーバンドに弟子入りする事に決めた‼

東京に自らの意思で出た事無い自分にとって、先ずは手始めに東京のライブハウスで最先端のロックバンドを観て体験したかった!

我ながら最高な名案だと自我自賛した→完全勘違い

決断したからには直ぐにと、学校のチャイムと同時にスーパーダッシュでチャリンコで家に帰り、地元のスタジオに向かい、ロビーで夕方から夜中まで刺激的なロック兄ちゃんを待ち続けた。

どうせならと、中途半端ではダメだ。誰もが度肝を抜かれる刺激的なミュージシャンに出会わないといけない。
緑や赤のモヒカンでスタッズだらけのライダースでルパンぐらいの細身のパンツ。ガッリガリの腕にはドクロのタトゥーだらけのミュージシャンを勝手に妄想し、何時間もその妄想パンクスを待ち続けた。
もちろん、僕もそんな畑違いの人に好かれなくてはならないので、色々考えた結果、安物のライダースが家にあったので着ていった。
髪はまだ短髪なのでめちゃくちゃダサかった。これではダメだと、ジェルでピンピンにして、ウニ状態でバンダナしていった。→ウルトラスーパーダサい‼

時は経つ事数時間、いくら待っても、妄想パンクスは現れない。
勝手にスタジオに行けばそんなロッカーわんさか居るんだと勘違いしていた。
スタジオの定員さんにも怪しい目で見られている。
あかん! 居づらい 汗
でも、この押し寄せるアウェイの空気感に負ける訳にはいかない!

僕のこれからの人生に大きく響く事になる!先ずはこの空気に勝つ事だと、24時まで待った。

しかし、残念ながらおっちゃんバンド、草食系バンドマンばかりでその日は妄想パンクスには出会えなかった。

その日から毎日学校帰りにスタジオに通い始めた。
とある日、妄想パンクスとは違うけど、腰くらいまである長髪ロッカーに出会えた‼
しかし、ストレートで真っ黒の髪は自分の妄想とは遠く、もはや地味に見えてしまった。
しかし、1人ではなくバンドメンバー全員が集まった時、ストレート黒長髪には何か異様な雰囲気があり、それはそれで"悪"のイメージでおどろおどろしかった。

そして、その方の顔を見た時、あっ‼ スタジオの掲示板のチラシのバンドだとリンクした‼

たしか、ライブスケジュールなどが記載していて、東京公演もあった‼

もうこのバンドしかないと自分に決意‼

勇気を出して「弟子にしてくださいっ‼」とも、言えず、

もじもじもじもじ、、、。

あ~ぁ スタジオに入ってしまう~。

結局いざ話しかけようと思っても、目上の人&暗黒ロッカー。僕は部活上がりのスポーツ少年。

完全に畑違いやん 涙

異様で言葉では言い表せないくらいの雰囲気をかもしだしてる暗黒ロッカーに一言も話かけれずで終わった。

勝手にビビりまくった自分は早くもスタジオを出て自転車に跨っていた。

しかーし‼ ここで帰っては夢は叶わない‼

その時僕の頭の中は完全に

暗黒ロッカー弟子入り=プロミュージシャン仲間入り

だった。

諦めてはダメだ!
勇気を出せユースケー‼
っと自分に何度も言い聞かせ、スタジオに戻り、練習が終わるまで暗黒ロッカーを待ち続けた。

待つこと数時間、なんと休憩で出てきた!くわえタバコのその姿は完全に話かけにくい雰囲気。

またもや、得意のもじもじ君になりかけ。

あかん!男見せなあかん!

大きく深呼吸して、

いざっ!


あ、あの、、、。

あの、す、す、すいません(蚊の音くらい)



無視。



あのーーーーっ!


すぃません(微少)


ん?


暗黒ロッカー振り返り目があった。




次回続く。




初々しい
photo:01


















iPhoneからの投稿