部屋の片づけをしていたら、雲仙の平成新山の山頂部で2005年頃に採取したSheared lavaがあった。山麓の火砕流堆積物中の溶岩ブロックでは見たことがなく何か溶岩上昇過程の粘性/脆性の変化を探る材料になるのでは、と思ってそのままにしていた。
文献で調べると、ちゃんと10年近く前にかなり徹底的な分析がされていた。
Wallace, PA, Kendrick, JE., Miwa, T., et al.(2019) Petroloogical architecture of a magmatic shear zone: A multidiscilinary investigation of strain localization during magma ascent at Unzen Volcano, Japan. J. Petrol., 60, 791-826.
この仕事では、雲仙平成新山山頂部spine基部のShear Gougeからlow shear zoneまで数mの連続的なサンプリングをしてそれらの結晶組織解析、磁性測定、等をおこなっている。高温変形実験も行っており、角閃石斑晶の分解過程がShearと関連していることを示している。マグマ上昇に伴う脱ガス・酸化・基質ガラスの脱ガラス化、結晶組織変化がshearと関係して生じている。ただ、これらは活動の最終段階(spine形成)での過程を見ているので、最も噴出率の高かった時期とは少し違うのかも知れない。
ということで、上のサンプルは未練なく廃棄の運命。
