先週あたりにメールで新着論文の案内があり、ちょっと気になってDLしてプリントしたのだが、なかなか読み進めなかった。
Guido M. Gianni, Zonglin Guo, Adam F. Holt, Claudio Faccenna (2025) Non-collisional orogeny in northeast Japan driven by nearby same-dip double subduction. Nature Geoscience, 18, 525-533.
要するに、通常の海洋プレートの沈み込みではそれほど広範囲に圧縮応力場は発生しないのに、東北日本では現在も東西圧縮が続き、日本海東縁で沈み込みも始まっているのが、日本海溝ー伊豆小笠原海溝での沈み込みと、南海トラフー琉球海溝での沈み込みが起こっているために上盤の東北日本に圧縮が強く働くようになっている、ということだろうと思う。著者が日本と関係ない人達というのも面白い(独・アルゼンチン・米・伊)。少し図を。
現在のプレートの配置と速度異常断面
新生代の弧状列島と背弧海盆の活動。
モデル計算でのSame Dip Double Subductionによる応力場。
これらを見ると、モデルの配置がちょっとどうかな、と思うけれど、一応東北日本から南アルプス、東海地方にかけての東西圧縮が示されている。
私が気になっているのは、1995年の阪神大震災、濃尾地震、六甲変動等、いずれも東西圧縮応力が働いていて瀬戸内海でもそれが続いているのがSDDSと関係しているとすると一応そうか、と思わされる点。
参考のため、GNSSデータでの日本列島の変位の図。阪神大震災直後の2年半のデータなのでその付近の歪の蓄積はまだ起きていないようだが。



