ここ暫く熱はないが鼻かぜ気味なのだが,昨朝何となく映画「オッペンハイマー」を見に行こうかという気になり,三宮のミント神戸へ.10:45~13:45で少し長丁場だが,飽きずに観ることができた.一応,藤永本を読んでイベントや人間関係をある程度知っていたお陰か.

 

藤永本でも触れていたが,原子核反応の結果中性子星が生じて最終的にブラックホールが生じる可能性をオッペンハイマー等は発表しており,より長く生きていたらノーベル賞の受賞可能性があったという考えもあるようだが,Wikiでブラックホールの記事を読むとちょっと微妙.(オッピーが亡くなったのは1967年で,ブラックホールの発見は1970年代,そのノーベル賞は2020年)
 

聴聞会の様子が繰り返しでてきたが,この映画では悪役?はストロース.水爆開発のテラーは藤永本ではやや敵対だったが映画ではむしろ友達.グローブス将校はやはりキーになっている.

 

クライマックスのトリニテイ実験の様子はなかなか迫力があった.

 

思ったのは,80年も昔の話を映画にしてアカデミー賞も受賞しているが,原作のBird & Sherwin 2005 American Prometheus: the triumph and tragedy of J. Robert Oppenheimer. が出されて18年,何故今オッペンハイマーなのか,ちょっと不思議な感じもする.オッペンハイマーの復権・称楊,核戦争の危険が続く状況,などと関連しているのだろうか.観客は15名余り.