最初の3件は活構造のセッション。

(11) 芦寿一郎・三澤文慶「相模湾プレート境界域の堆積・変形・冷湧水」
deep-towed SBPといって、海底下プロファイラーを海底近くで曳航す?ことにより精度の高いプロファイルを得て、その場てピストンコア試料を得て岩相、年代を決めている。着実な進歩。プロファイルで細かく断層が見える。

(12) 小林健太「内陸活断層の運動像からみた応力場変遷と伊豆弧衝突」
邑知潟、糸魚川ー静岡、下仁田、丹沢ての活断層の変遷から応力場変化と伊豆弧衝突を検討。

(13) 千葉響ほか「新潟・長野地域における糸魚川ー静岡構造線の発達史と応力変遷」
16.5-15Ma rifting、正断層
15-6Ma. 左横ずれ フィリピンプレート由来
6Ma. 右横ずれ アムールプレート東進

最後の3件は火成岩のセッション

(14) 新正裕尚ほか「西南日本海溝寄り地域の中新世火成岩の活動時期と西南日本回転直後のプレート配置の検討」
年代と岩質を徹底的に調べておられる。外帯、14.5±1 Ma ねんたの東西差はない。化学組成はほぼ同じ。瀬戸内はスラブメルトの成分の有無。設楽はHMAもadakiteもない。(でもほぼ同時の火成活動) テンポよく話されて16分。質問特に多い。熊野の断面に多量のマグマが描かれるのはちょっと不思議。

(15) 谷健一郎・堀江憲路「衝突火成活動から制約される伊豆衝突帯の形成過程とテクトニクス」
現在の伊豆弧で見られるフロントから背弧への組成変化が、深成岩についても認められる。甲斐駒岩体の東南にある円井岩体はmaficに貫入している。藤野木ー愛川構造線の南北での違い。Saito et al(2012)によると、30%四万十を同化すれば、説明できる。質疑多し。

(16) 沢木祐介ほか「甲府花崗岩中じるこのU-Pb年代」
自己紹介があった。若いジルコンではPbが入るので補正して精度を上げる。4つの時期。14-16, 12-13, 10. 4-5。ここでも円井岩体が出てくる。佐藤興平(2015)の藤野木ー愛川構造線での区分。IBMは13Maには衝突。

(17) 木村学コメント。
流石に、全体の研究の流れを話されて、大小の諸問題の整理。モデルも多様。かなり読み込まないと追いつかない。

勝手な記事を書きましたが、個人のメモという事でご寛恕願います。