最近、NHKのニュースで天気等の自然災害関係で登場される気象庁の予報官の方々、ちょっと以前と比べて頼りなさげに感じるので、お名前で調べてみると、殆どは博士論文データベースにはないし、googlescholarで検索してみても専門の論文は出しておられないようだ。*

昔(大昔)は、和達清夫さんや、藤原咲平さんなど、研究者として世界の一流の方が気象庁長官を務められたように記憶しているが、随分変わってしまったようだ。

専門家だと、専門誌の論文を読んだり、研究を纏めて学会発表したりするので、短時間の内容たと予め原稿を書いて練習したりもする。以前の予報官の登場は安心して見ていられたものだ。

まあ、政府も素人同然の人が現れるようになり、官僚の準備した答弁書を読むだけとか、専門家のお城の学術会議を目の敵のように扱うようになっているから、そういう流れなのかも。

考えてみると、科学も、民主主義も、日本独自で大きな柱を作った訳ではないので、本来の状態になりつつあると考えるべきものか? 当方みたいな鈍臭い人間は大人しくしていた方が良いのだろうけど。

 

 

* 気象庁の職員の何%かは気象大学校を出ておられるのを思い出した.当方も高校の頃,気象学に興味を持って,進学先に考えたこともあった.今見ると,気象大学校では気象庁の幹部養成が一つの柱にあるようなので,それが実践されているのかも知れない.ただ,現在の課長以上の幹部の何%が気象大学校出身かは分からない.


** その後見ていたら、天気解説で鎌谷課長が登場されてびっくり。彼女は火星の高圧実験で学位を取られ、気象庁に就職されてからは地震関係の研究をしておられるようだ。でも、天気解説は、堂々と分かりやすく説明しておられた。