今日も13時∼17時過ぎまで,7件.構造地質学の部分は当方の理解が及ばない内容が多かったが,議論はかなり盛り上がっていた.

 

⑫ 吉田健太: 三波川変成帯五良津岩体から見出された調高温の先三波川変成作用.

五良津岩体の東端付近のCalcsilicate rockを調べて1,000℃,1.8GPaの条件が出る.Haydon et al. (2008)cmp, Kohn 2014 barometry.

Q: 超高温の定義? high pressure granulite, marble に囲まれて水が乏しかった.

 

⑬ 乾睦子: ラマン分光分析による長瀞地域の三波川変成岩類の最高到達温度推定.

狭い地域3カ所での温度分布とGarnetの晶出始めについて.B地点,400-550℃albite spot中にGrt. A,C地点muscovite中にGrt, zoned.中心に微小な砕屑粒子があって核.?

 

⑭ 青矢睦月: 高越地域三波川帯における2段階の変形の伸長方向.

内容についていけなかった.

 

⑮ 友岡洋介: 歪解析に基づく紀伊半島中央部・三波川帯の変形評価.

南北セクションの18試料についてのRaman CM温度推定と歪解析.途中で温度の飛びや弱い逆転がある.Q, plは変形しない温度.

 

⑯ 竹下徹: 中央構造線およびその周辺の活動史:時空間発展の観点から.

今春退職とのことで1時間.はじめに簡単な自己紹介d,東北大学部を出た後,UCBerkeleyでPhD,PhDをどれだけ出すかが重要,15名.

中央構造線を挟んだ付近.Subduction channel,2-3km厚,三波川の厚みに相当.(現在そんな処あるのだろうか?) P-T Pathと3つの変形(D1,D2,D3).Yagi, Tagami, Kubotaと共同で論文.Qで,Tさんが,BerkeleyのWenkの処でのPhDの仕事がShockingだったこと,当時よく話したこと,その辺を何処かで話してほしいというRequest.

 

⑰ 高橋菜緒子: HDACを用いたNa2CO3水溶液に対する石英の溶解実験:高温高圧アルカリ性流体中におけるシリカ重合の重要性.

水溶液へのシリカの溶解度(Manning1994).monomer, dimer, trimer, deprotonated monomerなど.高温RamanをDACで溶解度とラマン分光.石英の溶解映像.反応は早いとのこと.Na2CO3を加えると溶解度が大幅に増加.モデルEQ3NRと比較.溶解度についてはPiston cylinderの方が良いらしい.

 

⑱ 宇野正起: 吸水反応における破壊・浸透率上昇とその支配要因: MgO-H2O系からの制約.

20MPa, 200℃,ΔP=5MPaで組織の変化とPermeabilityを測定.出発物質(焼結体)3種.porosity: 19, 5-7, <0.3%. Porousな出発物質だとpermeabilityは時間と共に下がり,compactだと上昇.中間だと一たん下がって上昇.組織とからめて解釈.balance of fluid flow/reaction.

Shimizu and Okamoto(2016)cmp. Q: fracturingの重要性.破壊の機構.Steelだと破れるので実験はテフロン筒を使用.体積膨張をAccomodate.面白い実験だったせいか,議論が多かった.